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俺の右手はロックバスター! 7月18日稼働の「ロックマンVR」を先行体験してきた

2020年07月17日 20時00分更新

文● 高橋佑司/ASCII

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 カプコンの「ロックマン」シリーズといえば、1987年のファミリーコンピュータ時代から続く、由緒正しき超有名アクションゲームだ。数々の派生作品も存在しており、世代を超えて愛されている。

 そんなロックマンシリーズに、なんとVRで遊べる「ロックマンVR 狙われたバーチャルワールド!!」(以下、ロックマンVR)が登場した。本作はキュープラザ池袋にある「プラサカプコン 池袋店」にて遊べるVRアトラクションだ。

 今回、7月18日より稼働開始を予定している本作を事前プレイできたので、その様子をご紹介していこう。

自分の右手がロックバスターに!

 ロックマンシリーズでは、悪の科学者 Dr.ワイリーの野望を阻止するため、ライト博士によって生み出されたロボット、ロックマンが戦う物語だが、ロックマンVRもその例にもれない。

 プレイヤー自らがロックマンになり、ハッキングによりVR世界を征服しようとするDr.ワイリーを止めるため、VR世界へ飛び込んでいくことになる。なお、本作の時系列は、2018年発売のシリーズ30周年記念作「ロックマン11 運命の歯車!!」に準拠している。

ゲームをプレイする前に、プロローグ兼操作説明のムービーを見る。なお、本作ではHTCのVRヘッドマウントディスプレー「VIVE Pro」を使用しているようだ

ちなみにゲームを動作させるPCは、Core i7-9700とGeForce RTX 2080 SUPERを搭載するTSUKUMO「G-GEAR」が使用されていた。ハイスペックな構成だがこれでギリギリ動くという重さでもなく、割と余裕のあるスペックにしているらしい

 VRゴーグルを被ると、ゲームの世界に入り、自分の右手がロックバスター(非戦闘時はロックマンの右手)に。ライト博士やラッシュ、ロールちゃんなどおなじみのキャラたちも登場する。本編では2Dアクションのロックマンの世界を、臨場感のあるVRで眺められるのは興味深い。

原作のキャラたちをVR視点で見るのは趣深い

 ゲームが始まると、ロックバスターで敵を撃って倒しながらステージを進めていくことになる。ロックバスターは連射と溜め撃ちが可能で、コントローラーのトリガーを短く押すと連射、長押しで溜めて、一定時間溜めた後に放すと強力な溜め撃ちになる。

 溜め撃ちでは一部の障害物などを破壊することが可能で、状況によって使い分けていくのは原作通りといったところだ。

VRコントローラーで狙いをつけ、トリガーで射撃していく

 また、ロックマン11には「ダブルギアシステム」という新システムが導入されているが、ロックマンVRではその中の「スピードギア」というギアを使用できるようになっている。

 スピードギアは、周囲の時間を遅くすることで、敵の攻撃を避けやすくできるサポート機能だ。コントローラーを持った手を下に向け、トリガーを引くことで発動する。使用に回数制限はないが、クールタイムがあって連続では発動できないので、使いどころはある程度考える必要がある。

敵の攻撃が速く、避けづらい

 ゲームを実際にプレイしてみると、これがなかなか難しい難易度に設定されている。筆者はこうしたロケーションVRコンテンツはいくつかプレイしているが、その多くはある程度ゲームに慣れている人なら、VR慣れしていなくても大体初見でクリアできるものだ。

 しかしこのロックマンVRは、敵の攻撃がかなり早く、素早く反応しないと結構避けづらい。敵を狙う際も、障害物から出てきたタイミングを狙わなければ倒せなかったり、やみくもに撃ってどうにかなる感じではない。

 前述のスピードギアをうまく使えば、速い敵の弾や突進攻撃も避けやすいが、クールタイムのためにそう何回も使ってはいられない。とはいえ、敵の攻撃の判定はそこまで大きくないので、反応できれば紙一重で避けれることも多い。

左右に避けたりかがんだり、結構激しく動く

 ただ、VRで場所の制約がある関係上、焦って思い切り体を動かしてしまうと現実空間で危ない場面があるのは少し気になった。このゲームは横3m×縦2mのプレイフィールドだが、大人1人が動くには割と狭めだ。その中で速い攻撃を避けようとすると、つい大きく動いてしまいがちになるが、プレイする際は少し注意が必要かもしれない。

 間違っても、敵の攻撃を避けるためにスライディングなどをしてはいけない。素直にかがんで避けよう。

 ゲームでは、ザコ戦を数ウェーブクリアした後、ロックマン11に登場したボス、「ブロックマン」との戦いも体験できる。ブロックを召喚して避けづらい攻撃を放ってくる難敵だが、しっかり攻撃を見極めれば倒せるはず。

2段階目の巨大化ブロックマンはVR視点だとかなり迫力がある

 ブロックマン戦は2段階で、最初に通常サイズのブロックマンを倒した後、次は巨大化して襲ってくる。この時の迫力は、まさにVRならではの醍醐味で、2Dアクションではなかなか味わえない魅力だろう。

 ブロックマンを倒すと、これまた原作ではおなじみ、ボスの力を借りる特殊武器も使えるようになる。ブロックマンを倒して手に入る「ブロックドロッパー」は、敵の頭上にブロックを降らせることで、障害物や盾の後ろにいる相手も倒せる便利な武器だ。

ボスを倒した後に手に入る特殊武器は、ロックマンシリーズの醍醐味の1つだ

 そして特殊武器を手にいれた後には、Dr.ワイリーとの戦いも待ち受けている。ここからはさらに難易度が上がるが、ぜひ挑戦してみてほしい楽しさだった。

原作ファンにも嬉しい
“お約束”シーンもVRで見られる

ロックバスターを装着して撮影できるフォトスポットも

 実際のゲームプレイ時間は12分ほどだが、本気で敵の攻撃を避けていると運動量はなかなかのもの。筆者はなんとかゲームオーバーにならずにクリアできたが、プレイが終わるころには汗だくだった。

 とはいえ、歯ごたえのあるバトルは面白く、白熱できる。敵の行動パターンを覚えることで、それに合わせて的確な行動をとっていくような、原作の2Dアクションゲームのエッセンスなども感じられ、ゲーマーならこれくらいがちょうどいいといったところだ。また、HP制なので1回食らうだけでゲームオーバーになったりはせず、おなじみの「E缶」で1回だけ復活できるので、多少攻撃を食らっても問題はない。

 BGMや“お約束”のイベントシーンなど、原作再現の要素がちりばめられるとともに、VRだからこその「ロックマンっていつもこういう視点で戦っているんだ」という新たな気づきも得られる、原作ファンならぜひプレイしてみてほしい作品だ。また、単純にVRアクションゲームとしても面白いので、ロックマンを知らなくても楽しめるようになっている。

 プレイは1回1500円。事前予約も受け付けているので、遊んでみたい人は公式サイトにて予約するといいだろう。ちなみに、7月18日以降にロックマンVRを遊んだ人には、オープン特典としてオリジナルホログラムシールが配布される。シールは先着順で無くなり次第終了するので、欲しい人はお早めに。

●『ロックマンVR 狙われたバーチャルワールド!!』概要
【稼働開始日】2020年7月18日(土)
【設置店舗】プラサカプコン 池袋店内「VR-X」
【「VR-X」営業時間】10:00~21:45(最終受付:21:00)
※7月17日現在営業時間縮小中。最新の営業時間は店舗にお問合せください。
【プレイ料金】1500円
【プレイ人数】1人
【所要時間】約25分
【注意事項】
・7歳未満の方はご利用いただけません。
・13歳未満のお客様は保護者の方同伴でのご入場及びご遊戯とさせていただきます。また利用に関するガイドラインへの同意が必要となります。
・保護者同伴でない16歳未満、または18歳未満のお客様のご利用時間は以下のとおりです。
「16歳未満」18:00まで/「18歳未満」22:00まで
・その他、特設ページにある注意事項をよく読んでご利用ください。

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