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カッコいいレジェンドデザインに進化した冷却性能、こだわりの詰まった筐体

300Hz液晶に衝撃、高性能のまま薄くなった「ALIENWARE m15 R3」は現行15.6型ゲーミングノートPCの到達点だ

2020年08月05日 11時00分更新

文● 八尋 編集●ASCII

提供: デル・テクノロジーズ株式会社

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7000円プラスで144Hzから300Hzに
超高いリフレッシュレートのすごさに衝撃!

 デザインに続いて、筐体や内部の機能面についても紹介していこう。まずはディスプレー。標準スペックでも144Hzに対応し、カスタマイズでは300Hzのリフレッシュレート、もしくは4K有機ELパネル(60Hz)への強化も可能だ。

300Hzのリフレッシュレートに対応するディスプレーに、なんと7000円で変更可能

 試用機は300Hzのリフレッシュレートに対応するディスプレーが搭載されていた。現在自宅では144Hzのディスプレーを使っており、300Hzは未知の世界だった。実際にFPSタイトルをプレイしてみて驚いたのは、リコイル制御のしやすさだ。しかし、300Hzのリフレッシュレートは1秒間に300回画面を更新することになるので、マウス操作の動きもとても滑らかになり、その分細かいリコイル制御が可能となるわけだ。

 正直、60Hzと比べると違いはわかるが、144Hz、240Hz、300Hzくらいになってくると見た目の差は判断しにくい。しかし、144Hzと300Hzを比べると、マウスを左右に振るだけで、カーソルの動きの滑らかさを体感できる。300Hzのリフレッシュレートは初めての体験だっただけに、大きな衝撃を受けた。

 ALIENWARE m15 R3の場合、144Hzから300Hzへの強化は、なんと7000円で可能。ALIENWARE m15 R3でFPSなどをプレイしたい場合は、絶対に300Hzのディスプレーに変更することをオススメしたい。もし、グラフィック重視の大作アクションゲームなどを中心に楽しみたいのであれば、4K有機ELパネルを選択するといいだろう。

アンチゴースト機能搭載で誤入力を軽減、打鍵感良好かつ静音で配信にもオススメできるキーボード

ALIENWARE m15 R3のキーボードは、テンキーなしのアイソレーションタイプ

 ALIENWARE m15 R3のキーボードは、テンキーなしのアイソレーションタイプ。15.6型ノートパソコンの場合テンキー付きのモデルが多いが、正直ゲームプレイではほぼ使わないし、テンキーがある分キーサイズや配列がギュッとされてしまっているイメージがあるので、テンキーレスデザインは個人的にはかなりうれしいポイント。

 タイピングでよく使用するエンターキーの大きさもしっかりと確保されているほか、各文字キーはもちろん、FPSゲームでダッシュやしゃがみ、伏せが配置されがちな左シフトおよびCTRLキーの大きさもしっかりと確保されているので、ゲームプレイも使い始めてすぐに慣れることができた。

 キーストロークは1.4mmだが、しっかりとした押下感があるほか、ゲーマーにはうれしい誤入力を防ぐアンチゴーストテクノロジーも採用。実際に使ってみると打鍵音はかなり静かなので、録画や配信でなるべくタイプ音を入れたくないという人にもオススメできるキーボードだ。またオプションで、キーストロークが1.7mmでNキーロールオーバーにも対応する、キー単一設定可能な英語キーボードも選択可能となっている。

ゲーミングデバイス接続もバッチリなインターフェース配置

 インターフェースは、左側にUSB 3.1 Gen1(PowerShareテクノロジー対応)、オーディオ出力用3.5mmポート、有線LAN(Killer E3000 2.5Gps イーサネット)端子、右側にUSB 3.1 Gen1×2、MicroSDカードスロット、背面にHDCP 2.2出力を備えたHDMI 2.0b、Mini-DisplayPort、Thunderbolt 3端子、Alienware Graphics Amplifier接続用端子を配置している。

左側にUSB 3.1 Gen1(PowerShareテクノロジー対応)、オーディオ出力用3.5mmポート、有線LAN(Killer E3000 2.5Gps イーサネット)端子を配置

右側にUSB 3.1 Gen1×2、MicroSDカードスロットを備える

背面にHDCP 2.2出力を備えたHDMI 2.0b、Mini-DisplayPort、Thunderbolt 3端子、Alienware Graphics Amplifier接続用端子を備える

 ゲームプレイをする場合、多くのケーブルが各インターフェースから伸びることになる。そのため、配置がしっかり考えられていないと、ケーブルが絡まってゲームプレイに支障がでるのだ。ALIENWARE m15 R3の場合、ゲーミングマウスを接続するUSBが右、ヘッドセットを接続するオーディオ出力が左、ディスプレー接続用の外部出力が背面にあるので、ケーブルが絡まることはほぼない。例えば、動画編集は大型ディスプレーに接続したいといった場合にも、問題なく接続できるわけだ。

ゲーミングマウスを接続することの多い右側にオーディオ出力や有線LAN端子はなく、ケーブルが絡まることはない

最高の性能状態でシステムも安定させる「Alienware Cryo-Tech Cooling Technology」

こだわりの冷却性能を実現する「Alienware Cryo-Tech Cooling Technology」

 ALIENWARE m15 R3は、ゲームを最高の状態でプレイできるように、「Alienware Cryo-Tech Cooling Technology」とよばれるエンジニアリングアプローチを採用。サマーモジュール、ファンおよびファンモーター、排気および吸気レイアウトなど、冷却に関するすべての設計にこだわって開発してあるのも特徴だ。

 ALIENWARE m15 R3は、上部および底部の吸気口から冷たい空気を取り込み、後部と側面の排気口から排気するデュアルファンデザインを採用している。内部には4本の直径3.5mmの銅複合材ヒートパイプを内蔵。これにより、CPUやGPUの間を移動する熱量を、スマートに排出可能になっている。従来より多くの銅を使用しており、熱放散量を増加させているのもポイントとなっている。

 また、従来機種と比べて、CPUおよびGPUのファンブレードの直径を大きくし、数も増量。どちらも、直径64mmのファンブレードを64枚配置している。従来よりも、どちらもファンブレード量がおよそ24%増え、ファンブレードのサイズはCPUが16%、GPUが6%大きくなっている。これにより、システムのコア部分に多くの冷気を送り込めるようになり、エアフローが改善されているというわけだ。

 加えて、CPUと銅ヒートパイプの間に、専用のベイパーチャンバーを搭載。このチャンバーは、気液相変化を利用しており、金属または銅ヒートパイプよりも熱を効果的に伝達できるので、これらよりも汎用性が高くなっている。

 そのほか、電圧レギュレーションフェーズの合計数が増加し、コアあたりの電力高熱と熱効率が上がった超高効率電圧レギュレーターを採用。これにより、一定時間に処理できるワークロードを増加させ、熱に変わるエネルギー損失を減らすことを可能にしている。

冷却をコントロールでき、簡単オーバークロックも!

 以上の進化した内部構造のこだわりに加え、Alienware Command Centerを使って様々な制御も可能だ。冷却のパワーは、用途に合わせて「バランス」「冷却」「静音」「最高速」「パフォーマンス」に変更できる。ゲームだけでなく仕事などの作業をこなしたいというときは静音、ヘッドセットを付けてゲームプレイするときに冷却を最大にしたいという場合は最高速やパフォーマンスといった感じで使い分けられる。

Alienware Command Centerで冷却のパワーを変更可能

 そのほか、簡単で直感的に使用できるオーバークロック コントロール モジュールを搭載。オーバークロックってちょっと怖いと思っている人も、すばやく安全によりパフォーマンスを引き出せるのも魅力だ。

ボタン操作だけで安全にオーバクロックも可能

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