アイリスオーヤマは6月29日、取付工事不要で設置できる「ポータブルクーラー(IPC-221N)」を発表した。価格は5万7480円で、7月7日より順次発売する。
本製品は、施工業者による取付工事が不要で、エアコン配管穴が無く設置が難しい場所や、一時的に部屋を涼しくしたいキッチンやガレージなど、これまでエアコンの設置が難しかった場所でも使用できる。様々な場所で熱中症や暑さによる体調不良を予防できるとしている。
通常のルームエアコンは、運転時に発生するドレン水をドレンホースを通して屋外へ排出するが、ポータブルクーラーは製品の内部でドレン水を蒸発させるノンドレン方式のため、水を捨てる必要がない。なお、室内の気温が30度、湿度が70%を超える環境の場合、本体タンクがドレン水で満杯になり、自動で運転停止する仕様。溜まったドレン水は手動で処分する必要がある。
また、冷風運転をしながら同時に換気ができるので、窓を開けて換気する必要がなく、外気の侵入による室温の上昇を防げるとする。
付属の屋外排気用の3枚式窓パネルを部屋の窓に設置し、窓パネルの穴にホースを通すことで、製品本体から排出される熱を屋外に排気できる。窓パネルはホース穴以外の無駄な隙間を塞げるので雨や虫の侵入を防ぐ。ビス止めや、切断などの加工が不要で、パネルは760mm~1425mmまで伸縮し、様々なサイズの窓に取り付けられる。
さらに追加の機能として、部屋干しの際にも使える除湿モードや、送風モードを搭載しているため、室内の様々な場所に移動できるスポットクーラーとしても活用できるという。