楽天モバイルは、同社オリジナルスマホ「Rakuten Mini」の対応バンドが、ユーザーへの告知がないまま変更されていた点、および技適問題について、詳細を発表した。
出荷されたRakuten Miniは対応バンドの違いで3種類
正しい技適マークは1種類のみ アップデートで表示を変更予定
まず、端末については、IMEIが「351676110356708以前」(以下、タイプ1)、「351676110356716~351676110680487」(同タイプ2)、「351676110682491以降」(同タイプ3)で3種類存在することを認めた。また、現時点においては、すべての端末で必要な技術基準適合の認証を得ているとしていること、国内における楽天モバイルの自社回線サービス(ローミングで用いるau回線含む)での利用に影響はないとしている。
発表時点で掲載されていたLTEの対応バンドは「1/3/18/19/26/28/41」(W-CDMAは1/6/19)で、この仕様なのはタイプ1。そしてタイプ2では、海外での利用を前提に「1/3/5/18/19/26/28/38/41」(W-CDMAは1/5/6/19)と増やしている。
さらにタイプ3では、海外での利用を考慮するとともに、対応バンド数に限りがあるため、一部入れ替えを行なったと主張する。その結果、対応バンドは「3/4/5/18/19/26/28/38/41」(W-CDMAは1/5/6/19)と、国内で広く用いられているバンド1に非対応となり、ネットを中心に大きく知られることとなった。
このうち、正しい番号を含む技適マークが表示されてきたのはタイプ2のみ。特にタイプ3については、対応バンドの削除に関して、認証の取得が再度必要になったとしている。今後はソフトウェアの更新によって、正しい技適マークが表示されるようになる予定だが、それまでの間は楽天モバイルから送られてくるメールに記載されているリンクから、正しい技適マークの画像をダウンロードし、端末に保存しておくよう呼びかけている。
また、今回の問題に関連して、サイト上に掲載されていた仕様と異なるタイプ1/タイプ3の端末を所有しているユーザーが交換を希望する場合は、9月末までに同社コミュニケーションセンターに申し出るよう案内している。