MacのCPU変更がついに発表! 「WWDC 2020」特集 第6回
watchOS 7はここに注目!
【WWDC20】Apple Watchで「睡眠記録」も可能に、watchOS 7の進化ポイントまとめ
2020年06月23日 15時30分更新
外国語翻訳やマップの機能アップデートも
Apple WatchのSiriを使った翻訳機能も追加される。ユーザーがApple Watchに向かって話しかけたフレーズを、Apple Neural Engineが音声を認識、指定の言語に翻訳した結果を返して画面に表示する。ユーザーはその画面を相手に見せることで会話をサポートする機能として役立てることができるというものだ。
単語や短いフレーズをとっさに通訳してくれる機能としては、使える場面がありそうだ。より長いフレーズもApple Watchのマイクに話しかけて、iPhoneの大きな画面に翻訳が表示できるようになればさらに便利に使えそうだ。日本語にも対応する機能になるそうなので、こちらも試せる機会が楽しみだ。
マップアプリは自転車の経路案内にも対応が広がる。急な坂道を避ける経路や、目的地までの最短時間、最短距離での経路などを選ぶことも可能になる。さらに自転車を降りて歩く必要がある場合、時間節約のために階段を使う方が良い場合などにマップアプリケーションがレコメンデーションを投げてくれる機能も加わる。
「手洗い」の動作をApple Watchが自動解析
ほかにもApple Watchのユーザーを病気感染から守るユニークな機能として、手洗いの自動タイマー機能が搭載される。石けんによる手洗いの効果を最大化するためには20〜30秒の時間が必要と言われているが、Apple Watchはタイマーが設定できるだけでなく、内蔵するモーションセンサーとマイクを使い、機械学習により手を洗う動作と音を自動的検出し、20秒のカウントダウンタイマーをセットしてくれる。
手洗い時間が短い場合にはもっと続けるようにアラートしたり、ユーザーが帰宅した時に手洗いをすすめる機能もある。手洗いの記録はiPhoneのヘルスケアアプリに頻度と時間が残る。アプリでは手洗いに関する重要性をまとめた情報も提供されるそうだ。
watchOS 7のアップデートを俯瞰すると、今回もまたカスタマイゼーションからフィットネス系の機能までバランスのよい進化を遂げるApple Watchがますます使いやすくなりそうな印象を受けた。
特に現代社会の大きなストレス要因のひとつとされている睡眠不足を解決するための機能には注目したい。現在スリープトラッキングに対応するガジェットが数多くある中で、Apple Watchが純正の機能としてこれを取り込み、使いやすさを高めていくことができれば、いまはApple Watchを使っていないユーザーを今後さらに多く取り込めるだろう。
筆者の周囲にはスマートウォッチを手首に付けたまま眠ることに抵抗を感じるという人も多い。Series 5の最小サイズである40mmのケースよりも、さらにコンパクトなApple Watchの新製品の登場にも期待したい。
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