全国の掃除機好きのみなさんこんにちは、アスキーの家事育児担当・盛田諒です。ダイソンが6月22日、1.9kgの軽量コードレススティック掃除機「Dyson Digital Slim」を発売しました。価格は6万4900円から。同社が日本市場向けに開発した昨年の「V8 Slim コードレスクリーナー」より上位の製品です。軽くても強い吸引力を維持するためブラシのモーター、ヘッドのモーター、サイクロン構造を新開発し、設計と製造過程を見直したそうです。
Dyson Digital Slim
6月22日発売
6万4900円から
ダイソン
https://www.dyson.co.jp/dyson-vacuums/cordless/dyson-digital-slim/dyson-digital-slim-fluffy-origin-nickel.aspx
●25%小型化
昨年のDyson V11と比べると25%軽くなり、グリップ部分が細くなって握りやすくなりました。特にヘッド(Slim Fluffyクリーナーヘッド)は約40%も小さく軽くなっています。
逆にパワーはDyson V11に比べると若干落ちるので、パワー優先の武闘派はV11を選ぶ方がよさそうです。Dyson V8 Slimに比べると、重量が2.0kgを切った、液晶ディスプレーがついた、水洗いできる、バッテリーが着脱式になったなど上位機種ならではの特徴があります。
性能を落とさず小型化するため部品は細かく見直していて、たとえばモーターはセラミック製の軸を使うなどで15%小型化、ヘッドはブラシの素材であるカーボンファイバーとフェルトのつなぎ目を縫いあわせるなどで40%小型化、アルミパイプは設計を見直して12%小型化、サイクロンユニットは吸気口の径を広げ空気抵抗を減らし、コーンの向きを変えるなどで5%小型化しているそうです。
●液晶画面で説明
ディスプレーは残りの運転時間を秒単位で表示し、ボタンをクリックすると3段階の運転モードを切り替え可能。フィルターがしっかりついていないときはフィルターのつけかたを映像で教えてくれるようになっていて、スマホで取扱説明書のPDFを検索する必要がありません。
ごみをためるカップは透明なクリアビン。カップを外してごみ箱に向け赤いレバーを下げると、ゴム製のスクレイパーがごみをこそげ落とします。部品の細かいほこりが気になるときはクリアビン、ブラシ、フィルターが水洗いできます。
外付けツールではふとんやソファを掃除しやすいミニモーターヘッド、家具の下や隙間などを照らせるLED隙間ノズルなどが使えます。バッテリーは着脱式、エコモードなら最長40分間、強モードで最長5分間の運転が可能です。
●吸引力が衰えない
発表会のデモンストレーションでは国内2社の軽量スティック掃除機との比較を実施。
まずフローリングを模したフロアに疑似ごみをまいて「エコモード」で運転し、ダイソンが一番吸えると見せつけました。続けてヘッドをつけた状態の吸引力を比べ、やはりダイソンがもっともすぐれているとアピールします。
最後にサイクロンがごみをしっかり分離しているところを見せるため、ダストカップのフィルターにどれだけのごみがついているかを見せ、ダイソンはフィルターにほとんどごみがつかず、吸引力が変わらないとアピールしました。
特に後者のサイクロン機構はダイソンが得意とするところ。市場にはしっかり分離できない「なんちゃってサイクロン掃除機」もあり、フィルターがつまると吸引力が衰えるためダイソンではそこをアピール点としています。
●軽くて使いやすい
実際に会場で新製品とDyson V11を比べてみると軽くて小さいことに驚きました。ヒョイと持ちあげて棚の上を掃除できるくらいのコンパクトさ。上の画像では溶接機だかレーザー系の武器にでも見える光るLED隙間ノズルを使えば細かい隙間も掃除できて便利です。
意外だったのは運転してみると手元が比較的軽いこと。市場にはスペック上の本体重量や手元荷重が軽くても左右に曲がりにくく疲れる掃除機もあるので好印象でした。
ダイソンが日本市場のために開発したDyson V8 Slimは昨年のヒット掃除機になりました。新製品も要注目です。新製品は本体重量にして250gの差、価格にして1万1000円の差。あとは吸引力やディスプレーなどの価値をどうとらえるかです。サイフが許せば魅力的ですね。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。3歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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