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開発環境プリインストール済み!!

ウェブ面接・動画面接はAIで攻略!? すぐ開発に取り組める「AI CORE Xスターターキット」解説!

2020年06月23日 11時00分更新

文● 米田聡、編集●ハイサイ比嘉

提供: V-net AAEON

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買ってすぐに使える! 環境構築に悩まず開発に取り組める!

 AIの学習も可能と述べたが、AIを学ぶにはいくつかハードルがあり、簡単ではないということはご存知だろうか。初心者の方がまずつまずくことになるのは、ハードウェアを揃えて開発環境を構築するという「入口」だ。学習前の段階、開発を行う前の段階で悩んでいるという方は意外と少なくないのだ。

 本稿で利用している「AI CORE Xスターターキット」は、その入口に立ちはだかるハードルを一気に取り除いてくれる優れものなのだ。まずハードウェアから紹介していこう。

 「AI CORE Xスターターキット」では写真のような「超小型PC」をハードウェアとして採用している。本体は95(W)×95(D)×50(H)mmと超小型サイズだが、CPUに「Intel Atom x7-E3950」を採用するれっきとしたPCだ。Atom x7-E3950は組み込み用途やIoT用途などを意図したもので、ASCII.jp読者ならAndroidタブレットなどに採用されている例をご存じの方もいるだろう。低消費電力と性能のバランスを考えた場合、最適なCPUのひとつなのだ。

本体サイズ95(W)×95(D)×50(H)mmの超小型PC、フルHD対応500万画素Webカメラが1セットになっている

一般的なデスクトップPC同様に、キーボードやマウス、液晶ディスプレイをつないで、電源を入れるだけで利用可能

インターフェースとしては、HDMI端子、DisplayPort端子、USB 3.0 Type-A端子×3、USB 3.0 OTGを前面および背面に用意している

 それにIntel傘下のMovidiusが開発しているAIアクセラレーター「Intel Movidius Myriad X」を内蔵している。Myriad XはAIの推論の性能を加速するアクセラレーターで、CPUだけで推論を行うのに対して数倍の速度を実現できる。前出の顔や感情認識もリアルタイムといえるレベルの速度で行えている理由は、Myriad Xを利用しているからだ。

 小型のAIプラットフォームというと、ARMベースのシングルボードコンピューター(SBC)と各種AIアクセラレーターを組み合わせた例を思い浮かべる方もいるだろう。それらに対して「AI CORE Xスターターキット」のメリットは、まず「x86 PC」である点が挙げられる。使い慣れたPCと同じOSが動作し、同じバイナリーが利用できるため、プラットフォーム固有のトラブルに遭遇しにくい。

 SBCとは異なり、「AI CORE Xスターターキット」ではオールインワンの小型PCの形態をとっているため、個人の部屋などでも設置しやすく、扱いやすいのも利点だろう。起動ストレージとして64GBのeMMCを内蔵しOS(Ubuntu 18.04 LTS)がインストール済みのため、従来SBCのようにmicroSDカードを別途用意し環境をイチから構築するという必要もない。

 また「AI CORE Xスターターキット」はWebカメラをセットした製品構成となっている。「AI CORE Xスターターキット」さえあればAIを学び実践するためのハードウェア一式が一揃いに手に入るので、ハードウェアに関わるハードルが一気に取り除けるわけである。

フルHD対応Webカメラ(エレコム「UCAM-C750FBBK」)を同梱。有効画素数は500万画素だ

「AI CORE Xスターターキット」の主なスペック
製品名 「AI CORE Xスターターキット」
CPU Intel Atom x7-E3950 (4コア/4スレッド、1.60GHz)
メインメモリー 4GB(オンボード)
グラフィックス
機能
Intel HD Graphics 505(CPU内蔵)、4Kコーデック対応
ストレージ 64GB eMMC(オンボード)
インターフェース HDMI端子、DisplayPort端子、USB 3.0 Type-A端子×3、USB 3.0 OTG
有線LAN 1000BASE-T(Realtek 8111G )×2
カメラ フルHD対応500万画素Webカメラ(エレコム「UCAM-C750FBBK」同梱)
ソフトウェア OpenVINOツールキット プリインストール
OS Ubuntu 18.04 LTS(Linux) プリインストール
サイズ
(W×D×H)
95×95×50mm
フルHD対応500万画素Webカメラ(同梱)の主なスペック(抜粋)
製品名 エレコム「UCAM-C750FBBK」
有効画素数 約500万画素
撮影距離 30cm~無限遠(レンズ先端より)
Depth 解像度・
最大フレームレート
(FPS)
1920×1080ピクセル(30FPS)、2592×1944ピクセル(15FPS)
撮影画角 対角66度
インターフェイス USB2.0 Type-A(オス)
本体サイズ
(W×D×H)
60.0×55.3×39.0mm
ケーブル長 約1.5m

 そしてソフトウェアに関しては、先に触れた「Ubuntu 18.04 LTS」に加えて、Intelが推進しているAIツールキットである「OpenVINOツールキット」がプリインストールされている。AI CORE Xスターターキットにディスプレイやキーボード、マウスを接続して起動するとUbuntu 18.04 LTSのデスクトップに自動ログイン。OpenVINOツールキットの各種サンプルをすぐに実行できる環境が整うのだ。

 面倒な開発環境のインストールが一切不要なので、純粋にAIを学びたいとか、AIを前述のように就活に役立てたいという用途にすぐに利用できるのが大きな利点なのだ。

AI CORE Xスターターキットの電源を入れるとこの画面が表示される。Ubuntu 18.04 LTS(Linux)、またOpenVINOツールキットもインストール済みなので、このデスクトップからすぐに各種サンプルを実行することが可能だ。ディープラーニング、画像認識のための環境構築で悩んだことがある方なら、あまりの手軽さに驚かされること間違いなし

 このほか、AI CORE Xスターターキットを何らかの業務で利用したい場合は、V-net AAEONの「UP Board」についても確認しておくといいだろう。UP Boardは、2017年の発売開始から世界中で数多く販売されている超小型PCで、法人用途においても安定した運用を期待できる。AI CORE Xスターターキット自体も産業用グレードの高品質製品であるとともに、国内修理対応・1年保証という点がメリットとなっているのだ。

 さらに詳細な情報を得たい場合には、V-net AAEONのウェブサイトから、フォーラムサイトやWikiサイトを確認するといい。技術サポートはコミュニティサイトで対応しており、同サイトでは搭載チップを変更した際にもその告知などが行われている。

V-net AAEONのウェブサイトには、フォーラムサイトやWikiサイトなどへのリンクがまとまっている

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