新しい普通(ニューノーマル)
山口社長は、新たな社会において、「いま取り組まなくてはならない重要な項目」とし、「リモートワークの促進」「顧客のバーチャルな接点の構築」「事業継続性の強化」「機敏性と効率化の促進」「サイバーセキュリティリスクへの対処」「コスト削減とサプライチェーン継続性の確保」「医療や行政サービス現場への支援」の7つをあげた。
「新型コロナウイルスの感染拡大が終息したあとも、新たなやり方を継続し、より新たなワークライフスタイルを導き出す必要がある。経営者は、新たな課題を抱えて、新たな経営戦略の建て直しに迫られている」とする一方、「いまこそ、変化を起こす、またとない機会であり、それに向けた新しい経営戦略の策定が必要である」と述べた。
5月5日、6日(米国東部時間)の2日間、米IBMがオンラインで開催した「Think Digital Event Experience」では、2020年4月にCEOに就任した米IBMのアービンド・クリシュナCEOが、基調講演のなかで、「新型コロナウイルスによってもたらされている現在の危機は、ビジネスの大きな転換点を迎えることになった。いまこそ新たなシリューションや新しい働き方、新たなパートナーシップを創出する機会である」と訴えた。そして、同じく4月に社長に就任した米IBMのジム・ホワイトハースト社長は、「企業はデータセンターからネットワーク、端末までの一貫したオープンなITアーキテクチャーによって、俊敏性や回復力、柔軟性を備える必要がある時代に入ってきた」と発言した。
いまは大きな転換のチャンスである。そして、デジタル化は、社会全体で避けては通れないものとなっている。「ニユーノーマル」の時代における新たなデジタル武装が必要だ。

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