モーダル小嶋のTOKYO男子めし 第13回
手を汚さずに食べるのは無理じゃないかな:
約500gのビーフの壁を噛み砕け バーガーキング「ストロング超ワンパウンドバーガー」手掴みで攻略
2020年05月23日 16時00分更新
「ストロング超ワンパウンドビーフバーガー」
バーガーキング
単品1210円、セット1450円
https://www.burgerking.co.jp/dist/campaignDetail/154
肉の量がだいだい500g
ハンバーガーチェーン「バーガーキング」は、「ストロング超ワンパウンドビーフバーガー」「超ワンパウンドビーフバーガー」をテイクアウト、デリバリー限定で5月22日から発売しています。6月4日まで。各日14時からの販売となるので注意してください。
かつて販売され話題になった、パティ4枚の超ボリュームバーガー、超ワンパウンドビーフバーガーが復活。今回は特製スパイシーソースをかけた、ストロング超ワンパウンドビーフバーガーも登場しています。価格は単品1210円、セット1450円。
特徴はなんといっても、直火焼きの100%ビーフパティ4枚をサンドしたこと。ビーフの総重量は499g、はみ出るパティが目を引きます。スパイシーソースは、唐辛子の辛味とニンニクの旨味に、豆板醤の隠し味をプラスして、刺激的なおいしさに仕上げたそう。
ちなみに、超ワンパウンドビーフバーガー(ストロングではない方)はケチャップとマスタードのシンプルな味付けとなっており、肉の旨味を存分に楽しめるとしています。こちらは価格は単品1180円、セット1420円。
とにかく、デカすぎるのです。いや、厚すぎるというべきか。面積的にはそれほど大きくないのかもしれませんが、なにしろおよそ500gのパティを通常のバンズで挟んでいるので、もはや自重で崩壊寸前。
宇宙にあるとされているブラックホールは、あまりにも質量が重い天体が、自身の重力が強すぎることで中性子までもが潰れ始め、超新星爆発が起き、さらにその後も核が収縮(重力崩壊)を続け、永久に縮みつづけることから生まれるとされています。
まあ、ストロング超ワンパウンドビーフバーガーも、自らの重力によって崩壊しかかっている、ブラックホールに近い物体と言えるかもしれません。物理学にくわしい人が聞いたら眉をひそめそうですが。
手を汚さずに食べられると思うな
なにしろパティが4枚なのに、バンズが特別に大きいわけではないので、食べ進めていくと普通に崩れます。手はめちゃくちゃ汚れます。
「包み紙をうまく使って食べればよいではないか」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。自分もそう思いました。だけれども、なにしろ肉汁と脂で、あっという間に包み紙がべたべたになるぐらいになります。そうなれば、もう用済み。直に掴むしかありません。
そうそう、ハンバーガーなので、上下からバンズで挟んであるのですが、下のバンズは、パティから染み出してきた肉汁と湿気によってしっとりとしてしまいます。よって、手で掴むと、「あれ? 下側が濡れている……?」とびっくりするかもしれません。
だから、もう、むずかしく考えずに、むんずと手で掴んで、汚れを気にせずに噛みつきましょう。攻略方法はそれが一番。
家で食べるのですから、ペーパータオル(ティッシュペーパーでも可)やウェットティッシュを用意すればいいだけの話です。というか、店内できれいに食べるのは、けっこうむずかしいだろうな。
長々と食べ方の話をしたために、味の感想が後回しになってしまいました。とにかく炭火で焼いたビーフパティのインパクトがすごいです。それしか言いようがない。肉汁ぶわーっ、です。肉の旨味だけでバッキバキに勝負しています。バンズも野菜もアクセントでしかありません。
ストロングの特徴であるスパイシーソースですが、かなりしっかり辛い。唐辛子が強めで刺激的。これもまた、肉の壁と格闘している気分を高めてくれます。よく焼いてあるビーフパティとの相性はなかなかのもの。
とにかく、牛肉にかぶりついているという感が楽しめる点で他の追随を許しません。辛口のソースも、そこはかとないUSA感を演出しています。さすがバーガーキング。バーガーの王をうたうだけのことはあります。
ぶ厚い肉の壁を噛み砕く、ストロングな食感がなによりの魅力。手の汚れも、口の周りの汚れも気にせずに、童心に帰って味わうのが吉です。
手洗いうがいをしっかりして、デリバリーかテイクアウトで受け取りましょう。まあ、食べ終わったあとは、おそらくまた手を洗うことになるんですけど。人によっては、うがいも必要かも。
けっして安くはないので、気軽に頼んでほしいとは言いにくい。しかし、家にいるだけでは退屈、食事のときぐらいは刺激がほしい! という人は、ぜひバーガーキングの用意した肉の壁に挑んでみてはいかがでしょうか。攻略にはナイフやフォークを使ってもよいですが、やはり手掴みの正攻法がたのしいと思います。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。
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