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アトラシアン、米国Halp社を買収 既存のツールで問い合わせやリクエストに対応するより良い方法を提供

アトラシアン株式会社
2020年05月13日

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アトラシアン株式会社
企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援するソフトウェア企業のアトラシアンは5月12日、対話型チケット管理ソリューションを提供するHalpを買収しましたことをお知らせいたします。Halpは、メッセージ・ベースのインターフェースを持つコラボレーション・ハブのSlackでの問い合わせ対応をより簡単かつ効率的にするアプリです。



Halpは2017年に米国コロラド州ボルダーで設立し、チームの働き方を根本的に変える新しい次元のアプリを開発してきました。昨今、企業でのリアルタイムによるメッセージのやり取りを可能にするアプリが普及するにつれ、既に投資したメッセージング・ツールに組み込むことができるソリューションへの需要が高まっています。様々な業界、企業、チームが、Slackを利用してチーム・コラボレーションを実現していますが、HalpはSlackをヘルプデスクソリューションへと変化させることができ、問い合わせ対応にメッセージアプリを利用しているITやセキュリティ、法務、財務およびサポートなどを始めとする、あらゆるチームで活用することができます。

SlackワークスペースにHalpを追加すれば、シンプルな絵文字リアクションを使ってメッセージをリクエストの進捗や成果を管理するチケットへと変換することができます。Halpは、標準機能でシンプルに問い合わせを管理できるだけでなく、ワークフローのカスタマイズも可能です。いずれの場合も、Slack内で問い合わせが適切に処理され、課題を迅速に解決することができます。要求が正しくルーティングされるため、コンテキストの切り替え、ログインのプロンプトなど、ITチームのメンテナンス対応への負担はありません。

例えば、アトラシアンのJira Service Deskなどの高度なITSMソリューションを既に利用している場合でも、Halpは既存のソリューションとシームレスに統合してそのワークフローを活かすことができるため、社内の一部がHalpを単独で利用したい場合にも併用することができます。また、Confluenceとも双方向の連携機能を提供しているため、ナレッジベースと接続することも可能です。Halpを使えば社内のユーザーが日々利用しているメッセージング・ツール内でのやり取りを継続させながら、選択したサポート・ツールを組織全体の正式な指定システムとして活用することができるようになります。

アトラシアンのプロダクト・インテグレーション統括責任者のスティーブ・ゴールドスミスは次にように述べています。「Halpを構築したチームはここからさらに飛躍します。彼らの世界最高のメッセージ・ネイティブ・アプリを作るというミッションをアトラシアンが一丸となって後押しできることにワクワクしています。既存HalpユーザーはJiraやConfluenceとの連携を強めることができます。また、Microsoft Teamsのユーザーサポートにも尽力してまいります」。

Halpの共同創設者兼CEOのフレッチャー・リッチマンは以下のように述べています。「メッセージアプリはその進化によってチームの働き方を変えてきました。Halpのようなソリューションを利用いただくことで生産性を一段と高めることができるのです」。

Slackの事業開発および経営企画担当VPであるブラッド・アームストロングは次のように述べています。「当社の戦略的パートナーであるアトラシアンの新たな取り組みに大いに期待しています。チケット管理ソリューションにおいてメッセージ重視のアプローチをとるHalpは、Slackのチャンネルで連携しているあらゆるチームにとって非常に有益なツールです。今後アトラシアンと共に事業の発展に取り組むことで大きなビジネスチャンスが生まれるとみています」。

HalpはAdobe、Home Depot、GitHub、Slack、ClassPassといった何千もの企業の社内オペレーションチームに日々利用されています。Halpについてはウェブサイト(英語)halp.comをご参照ください。

なお、本取引の詳細は非公開となっております。

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アトラシアンについて
2002年豪州シドニーで創業。あらゆるチームの可能性を解き放つことを企業のミッションとし、チームによる作業の整理、議論、完遂を支援するコラボレーションソフトウェア開発を手掛けています。アトラシアンの顧客はゼネラルモーターズ、ウォールマートラボ、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、リフト、スポティファイ、NASAなど16万4千社を超えています。顧客企業はプロジェクト管理、コンテンツ作成・共有やサービス管理ツールを利用することでチーム・コラボレーションを実現し、期限内に質の高いサービスや製品を提供することがきています。主要製品はソフトウェア開発チーム向けのオンプレミスおよびSaaSプロダクトで、Jira Software(プロジェクト管理)、Confluence(コラボレーション)、Trello(タスク管理)、Bitbucket(ソースコード管理)、Jira Service Desk(ITSM)などがあげられます。日本法人のアトラシアン株式会社は2013年の設立以来、日本語によるお問い合わせ対応や技術サポートの提供、マーケティングなどの業務を行っています。ウェブサイト:https://www.atlassian.com/ja

Halpについて
2017年にSlackとZendeskが統合しBubbleQの社名で設立し、米国コロラド州ボルダーを拠点としています。ITチーム向け会話チケットソリューションで、Slackからのリクエストに対しメッセージ・ベースのインターフェースで簡単に答えやコメントを提供できます。この対話型チケット管理ソリューションは急速にユーザーを増やし、高い満足度を得ていると同時に、チームの生産性も向上させています。Halpは社内チームのコミュニケーション用に開発された初の対話型チケット・プラットフォームであり、職場における古いコミュニケーション慣習を改善させることに一役買っています。ウェブサイト(英語)halp.com

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