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バルミューダ風の電気圧力鍋が1万4800円

2020年05月12日 14時00分更新

文● 盛田諒 編集●ASCII

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Re・De pot(リデ ポット)
5月21日発売
価格1万4800円
ピクセラ

https://re-de.jp

 鋳物鍋のようなブラックボディに金メッキの取っ手。バルミューダを思わせるおしゃれデザインの電気圧力鍋「Re・De Pot(リデ ポット)」が登場しました。価格は1万4800円。容量は2リットルで1〜2人暮らし用。機能は圧力調理とスロー(低温)調理、そして温め調理の3種類。自動メニューは8種類と少なく保温は1時間のみですが、これでいいと割り切る人はこれくらいがちょうどいいのかもしれません。メーカーはチューナーなどで知られるピクセラ系列のA-Stageです。

 電気圧力鍋はRe・Design(リ・デザイン)の意味をこめた新ブランド第1弾。「機能を生かしニーズにこたえるレシピ、食卓を華やかに豊かにするしつらい、手に入れやすい価格」をコンセプトに、価格が安くデザインに優れた家電と、それを生かすためのレシピを発信することを旨としています。やり方は違いますが、パナソニックの「くらしアップデート」戦略ともちょっと似てますね。

 試作機を使ってみると本当にあっさりとした作り。

 圧力調理をするときはふたの圧力弁を「排気」から「密封」に切り替え、加熱時間をピピッと入れるだけ。低温調理の場合は圧力弁を「密封」から「排気」に切り替えて、調理時間と調理温度(40〜100℃)をピピッと入れるだけ。予約調理も「3時間後」など、指定の時間に加熱を開始するだけというシンプルさ。食材を入れる内がまは普通の炊飯器と同じものなので調理後はとても熱くなり、ミトンか濡れたふきんで内がまのふちをつかんで持ちあげる必要があります。このデザインならコンセント抜いて本体ごと食卓に出してもいいかもしれないですね。加圧は最大1.8気圧です。

 圧力調理は調理時間が短いことがメリットで、ごはんなら加圧開始から20分、合計25分で炊きあがり、肉じゃがなら加圧開始から8分で仕上がります。ごはんはしゃっきりかための味わいで、早炊きでもそれなり、というか普通に美味。水の代わりにトマトを使う無水カレーも加圧開始から15分でできあがり。シャープのヘルシオ ホットクックのように自動でかきまぜる棒がついているわけではないので炒めたりすることはできませんが、ふつうの煮込みやスープを作るだけなら十分そうです。ごはんは4合炊きができるので3人家族でも多少余裕がもてます。

 よけいな情報がないあっさりとした外観はバルミューダ的で、公式レシピがとても凝っているところもバルミューダ的。フードディレクター・川上ミホさんが監修する公式レシピ「毎日特別ごはん」では、簡単にできてごちそう感のある炊き込みご飯を紹介。試した中ではごぼうと砂肝の炊きこみご飯がとてもうまかったです。ごぼうがほっくり、砂肝がぷりぷりに炊けるのは圧力調理ならではですね。調味料が若干お焦げのようになるのも美味でした。圧力調理や低温調理の本をめくり、作ってみたい料理を見つけて手動メニューであれこれ試してみるのは楽しそうです。

 お手入れは圧力弁や排気弁カバーなどを外して洗うのが若干面倒ですが、基本的には炊飯器と同じなのでそんなに手間はありません。ただ本体上部の周縁部が拭きづらい溝になっていて、汚れがたまりやすいのがちょっと厄介ですね。グラス用のブラシなどで汚れをぬぐう感じになりそうです。

 世はほったらかし調理機戦国時代。機能性が欲しければ自動メニューが豊富でグリル調理もできるアイリスオーヤマの電気圧力鍋があり、とにかく旨いものを作りたいという方にはホットクックがあります。そんな中、シンプルでかわいい電気圧力鍋という気軽な選択肢があるのはいいことです。肝心のバルミューダが電気圧力鍋を作ってないので(炊飯器はありますが)ある程度ニーズはすくいとれそうです。同じ路線を行っているシロカの電気圧力鍋とも比べてみたいところですね。

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