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週替わりギークス ― 第172回

DJI Osmo Pocketに防水ケースをつけて海中を撮ってみた-倶楽部情報局

2020年05月12日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

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 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「DJI Osmo Pocketに防水ケースをつけて海中を撮ってみた」を紹介します。


 いまさらながら、小型ハンドヘルドカメラ「DJI Osmo Pocket」の防水ケースを手に入れたので、使用感を述べていきたいと思う。

 DJI Osmo Pocketはジンバル付きの小型カメラだ。持ち運びをしやすく、滑らかな映像が撮れるので、とても重宝する。この連載でもCES 2019の取材鈴鹿4時間耐久ロードレース決勝の取材などで使ってきた。

 防水ケースは2019年7月に発売された。DJI Osmo Pocketは防水機能を備えておらず、趣味の釣りに行くときには撮影に難儀していたため、私にとって願ったり叶ったりの製品だった。防水ケースは水深60mまで防水性能があり、釣りなど水場で使うには最適である。

  釣りに行ったついでに三重県紀伊長島の石倉渡船さんに許可をもらい、船着き場で防水ケースを付けたDJI Osmo Pocketを沈めて遊ばせていただいた。今回はその様子をレポートする。

通常のDJI Osmo Pocketを専用ケースに収納した様子

ケースから出したDJI Osmo Pocket

アクセサリー類は別に購入したボックスに収納している

ボックスの中には防水ケースや自撮り棒、三脚のアダプターなどを入れた

 防水ケースに入れると、DJI Osmo Pocketのタッチパネルに触れなくなるので、防水ケースに入れる前に設定する必要がある。設定方法は以下のとおり。

タッチパネルを上から下にスワイプして、設定画面を開く

右から左にスワイプしていくと、防水ケースのシルエットが現れる

シルエットをタップすると、防水ケースモードがオンになり、「防水ケースに入れる前にOsmoの電源をオフにしてください」と表示される

 「電源オフ」を選択すると、DJI Osmo Pocketの電源が落ちる。防水ケースに入れてから再び電源をオンにすると、カメラの向く方向が防水ケースのレンズの向く方向と平行になり、通常より少し斜め上を撮ることになる。通常は持ち手と垂直方向を向いているため、防水ケースに入れて撮影するときは感覚が少し異なる。

このような方向でケースにDJI Osmo Pocketを入れる

 海にDJI Osmo Pocketを持っていくときに、付属品の除湿シートを持っていくのを忘れてしまった。本来は、除湿シートを防水ケースの中に入れなくてはならない。

防水ケースには除湿シートが3枚付いている

 今回は水深が浅く、カメラを沈める時間も短かったので、除湿シートがなくてもどうにか持ちこたえたが、通常は除湿シートがないとレンズが曇ってしまうようだ。

DJI Osmo Pocketを防水ケースに入れたら、専用部品で固定する

レンズ部分をくるくる回してフタをする。防水ケースモードにしていれば、電源を入れた際に写真のようにカメラが防水ケースのレンズ方向を向く

防水ケースにはボタンが2つ付いている

 防水ケースのボタンを使うと、電源のオン・オフと録画開始ができる。タッチパネルを覗く窓があり、どんな画角で撮っているかを見ることもできる。ただし、通常の使い方のようにタッチパネルを触って操作することはできない。

防水ケースに合わせて買った自撮り棒を準備する

びよーん。これくらい距離がないと海面に届かないかなと思い、51cmの自撮り棒を購入した

先端にDJI Osmo Pocketの入った防水ケースを取り付けた

 防水ケースには「GoPro」のケースについているような突起が付いているため、GoProのアクセサリーを使用できる。ただし、ただの接続アダプターなので、自撮り棒の手もとから防水ケースのボタンを操作することはできない。

 自撮り棒を取り付けると、いちいち先端の方の防水ケースに持ち替えて電源を入れ、録画開始ボタンを押し、自撮り棒に持ち替えて撮影するといった少しめんどくさい操作が必要になる。面倒な操作をしたくなれば録画と停止を繰り返さずに、ずっとカメラを回し続けるのが良さそうだ。

 カメラを回したまま面白いアクティビティーをする際には、自撮り棒で手がふさがってしまうのは良くないので、胸や肩に取り付ける必要がある。胸や肩に取り付けるならDJI Osmo ActionやGoProの方がコンパクトでも良い気もする。

 DJI Osmo Pocketを購入から1年ちょっと使っているが、DJI Osmo Pocketのジンバルの良さは特筆すべきだと思う。とくに、固定カメラやウェアラブルカメラにするときでなく、手でカメラを持って動かして使うときに、ブレのない映像が撮れる点を魅力に感じる。

 私のアクティビティースタイルからすると、自撮り棒に取り付けて海に突っ込んだり海に潜ったりするのではなく、防水ケースを紐などで腕から落とさない状態にして、船の上など水がかかる可能性のあるところで、手で持って動かして撮影するのが良いのかもしれない。

 手を使って撮影するときはDJI Osmo ActionやGoProをチェストマウントで胸に取り付け、きれいにカメラを動かして撮りたいときは防水ケースに入れてDJI Osmo Pocketを使うのがよさそうだ。

海に向き合う

石倉渡船さんの船着き場で、

自撮り棒の先に付けたDJI Osmo Pocketを沈めていく

自撮り棒が短かったため、ちょっとしか沈んでいないが、とりあえず沈んだ

 魚がおらず、魚を撮ることはできなかったが、沈んでいるロープを撮ったものがきれいだったので、その映像のスクリーンショットを掲載したい。魚を撮るにはもう少し深いところに届くような長い自撮り棒が必要そうだ。

ロープに海洋植物っぽいものが生えている

赤っぽい海洋植物もある

ロープだということがよくわかる。

撮影が終わったら、真水できれいに洗浄する

レンズ部分と胴体部分の間の連結部分にも海水は入り込んでいるので、分解して連結部分を洗う必要がある

 三重県に行った理由は海釣りだ。1日目は上記のとおり防水ケース入りのDJI Osmo Pocketで遊び、2日目は沖磯にてヤエン釣りでアオリイカを釣った。

 ヤエンは、活きアジをライン(糸)の先に付けて泳がし、イカを釣るという手法だ。イカが食いついたところにラインに沿ってフックを海に入れ、イカに掛ける。

 磯釣りが初めてだったこともあり、DJI Osmo Pocketで撮影する余裕はなかった。というか、釣り具以外は釣りジャケットのポケットに入るものしか持っていけなかったので、DJI Osmo Pocketのアクセサリーケースを持っていくのは無理で、「写ルンです」で妥協してしまった。写ルンですだったらなくしても壊してもそんなに悲しくないし、コンパクトで便利……。

 でも、せっかく防水ケースを買ったので、今後は水がかかったり、揺れたり(ジンバルが活躍)する船釣りでもDJI Osmo Pocketを活用したい。磯では素晴らしい景色が見ることができるので、もう少し磯釣りに慣れたら磯でも動画も撮影していきたい。上手く撮れたらYouTubeのサブチャンネルにアップしていくつもりだ。釣りチャンネルにするつもりはないのだが、海はいい景色がたくさんあって、ついつい撮りたくなっちゃうなあ。


 続きは「DJI Osmo Pocketに防水ケースをつけて海中を撮ってみた」でお楽しみください。

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