【DSDSの便利な使い方 その2】
海外で安価な現地のSIMを用いる
従来は人気があった使い方がこれだ。以前は国内キャリアのケータイを持って海外に行き、現地でデータ通信を使うと、数万円といった高額な料金が発生した。そこで現地のプリペイドSIMなどを入手し、通話は国際ローミングで、データ通信は現地SIMと使い分けることで大幅に料金を節約できる。もっとも最近では、ドコモやauなどの大手キャリアでも1日1000円以下と比較的安価な国際ローミングサービスを用意しており、この需要は下がっている(そもそも当面、海外に行くのは難しそうだ……)。
一方で格安SIMでは、国際ローミングは通話のみ、データ通信は不可というサービスが主流。格安SIMユーザーが海外でスマホを利用するには、DSDS機能は味方になってくれるだろう。
【DSDSの便利な使い方 その3】
大手キャリアSIM+格安SIMで通信量を節約
そして意外と知られていないのがこの3つ目の使い方。格安SIMにすると月々の料金が安くなることは知っていても、家族割引や付加サービス(通話定額など)の都合で、大手キャリアから移行できないというケースはあるだろう。
その場合、メインのSIMではデータ通信量を最低限のプランで契約・利用し、足らない分は格安SIMのデータ専用プランを2枚目のSIMとしてスマホに挿入しておき、切り替えて使えば料金を節約できる。たとえば、格安SIMのデータ専用プランは3GBで1000円弱。追加チャージも大手キャリアの1GBあたり1000円より、安く設定されていることが多い(月300~500円など)。
この組み合わせでの利用時にオススメとなるデータ通信専用の格安SIMについても紹介しておこう。1つ目はUQ mobileの「データ高速プラン」。月980円(以下、すべて税抜)で3GBと格安SIMとして標準的な内容だが、通信速度が大手キャリア並みというのが人気の理由。
2つ目はHISモバイルの「ビタッ!プラン」。段階制プランを採用しつつ、「5GBまで」「10GBまで」といった各段階の料金は、他の格安SIM並なので、GBあたりの単価が安い。逆にほとんど使わない月は月180円なので無駄な支払いが発生しない。さらに通信量の上限を設定でき、使い過ぎを防いだり、また月途中でその制限を変更するなど柔軟な使い方が可能だ。
3つ目はmineoの「シングルタイプ」。500MBで月700円~、3GBで月900円~といった料金だが、ここに「パケット放題」というオプション(月350円)を追加すると、最大500kbpsのデータ通信が通信量にカウントされずに使い放題となる。500kbpsの速度があればSNSや音楽配信はもちろん、動画サービスも画質次第では楽しめるので、通信量を気にせず使いたい人には魅力だろう。
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今回の記事を参考にSIMフリースマホならではの機能である「DSDS」をさまざまに活用してほしい。