パイで包んだつけ麺!? チャーシューはホイル焼き!? インパクト絶大なラーメン店 UMA(東京/西武立川)【ZATSUのオスス麺 in 武蔵野・多摩】第8回
2020年04月27日 12時00分更新
ビジュアルインパクトにおいてここに勝るお店は無い!?
そんなオンリーワンなつけ麺を提供するのが、西武立川の「UMA(ユーエムエー)」。
洋食出身のご主人は、茨城県で「みな川」というラーメン店を営んでいましたが、その味に惚れ込んだ一人のお客さんが「是非、地元立川に出店を」という話を持ちかけ、その熱意に打たれて出店を決めたとのこと。
はじめは、立川南口にあったハワイアンダイニングの営業時間外であるお昼の時間を利用した“間借り営業”という形でスタート。その数ヵ月後、西武立川駅前にトレーラーハウスを使った店舗を構えてグランドオープン。この時にはテレビ局が密着取材する等、既に注目店となっていました。
その注目を集める事になったのがこの、他には無いつけ麺!
ポットパイを思わすようなビジュアルのつけ麺!
ビジュアルインパクトを先行させたようなイメージを持ってしまいがちではあるけれど、実際は洋食出身の店主が「冷めないつけ麺にしたい」という気持ちから思いついたもので、結果としてビジュアル的にも面白いからということでこの形になったようです。
「海老」「カレー」「みそ」「醤油」と味のバリエーションも豊富。意外とあっさりした口当たりで、食べ飽きない濃厚さが特徴。
ポットパイっぽい感じですが、実際はパイというよりはパンに近い生地で、ふっくらモチモチした生地をつけ汁につけながら楽しめます。
麺は自家製麺にこだわっていて、全粒粉入りで風味が高く、モチモチした食感をしっかりと楽しめるもの。
その自家製麺の美味しさも注目されていて、2019年下半期からは東大和の人気店「ラーメン大冬樹」にも特注麺を卸しています。
「UMA MEGAつけめん」などの“MEGA”が付いたメニューには、ホイル焼きしたチャーシューがセットに。
こちらも熱を逃がしたく無いという思いから考案し途中から採用されたもので、単に冷めないだけで無くタレの味や風味が香ばしくて、焼き肉でも食べているかのような感覚を楽しめます。
そのビジュアルインパクトからどうしても「つけめん」に目が行ってしまいがちですが、実はラーメンのクオリティがメチャクチャ高いです!
「UMAらぁめん【ビポチ】」と名付けられたラーメンは、デフォルトでも「ロースト“ビ”ーフ」「低温調理 “ポ”ーク」「ロースト “チ”キン」の3種類のチャーシューがのる贅沢なもの。
名古屋コーチンを使用した深い旨味のある出汁と、香ばしさにも似た香り高くキリッとした醤油が絶妙に合わさったスープに、しなやかでありながらもハリのある食感と高い風味や味を楽しめる麺が合わさったハイレベルな一杯! オマケとして幅広麺を付ける遊び心もあります
勿論、つけめんも体験してもらいたいですが、このお店の真価を楽しめるのはラーメンだと個人的には思っています。
限定メニューも頻繁に出していて、洋食出身ならではの技術を存分に活かしたものも多数あり、ベシャメルソースやチーズを使った「チキンクリームつけめん」や、自家製トマトソースとチーズにアサリの旨味が加わった「まぜそばボンゴレ」等のハイクオリティなものがありました。
他にも、「UMA☆BABY」という定休日を利用したセカンドブランドで二郎インスパイア系のガッツリラーメンを提供していたことや、「麺志朗」としてラーメンスクエアに出店していた時期もあり、かなりアクティブな活動もされていました。
映えるビジュアルを楽しむだけで無く、色々な創作メニューを作り出せる引き出しの多さや、確かな美味しさを持ったラーメンやつけ麺を食べる事が出来るオススメのお店です!
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくはお店の公式サイトをご確認ください。
ZATSU
2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。
本人ブログ(http://blog.livedoor.jp/zatsu_ke/)
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