サイボウズと兵庫県加古川市は4月21日、トヨクモおよびフューチャーリンクネットワークと共同で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の一環として、市内飲食店のテイクアウト情報を市のGISを活用した統合オープンデータ基盤で集約し、市内飲食業の支援とすると発表。
加古川市ではハザードマップなどの災害対策、見守りカメラ、介護事業所など、市民生活に欠かせない情報を1枚の地図上に表した「行政情報ダッシュボード」を構築している。今回は同ダッシュボードを活用し、テイクアウト可能な飲食店の最新情報が掲載できる仕組みを実現した。
緊急の対策のため、今回は市職員がオープンデータ用にデータベースを開発できるシステムとしてkintone(キントーン)を採用。飲食店がスマホで店の情報を入力できるように、加古川商工会議所が収集する方法に加え、トヨクモのフォームブリッジを使ってkintoneにデータを送る仕組みを構築した。
kintoneに蓄積された飲食店のデータは、フューチャーリンクネットワークによってオープンデータ化され、行政情報ダッシュボード上に自動で反映される。
これらの組み合わせと各社の感染症対策支援によって、決定から情報集約、公開までわずか約2週間というスピードでマップの公開が実現したとしている。