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フェイスブックが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するデマを流したユーザーを、世界保健機関(WHO)のWebサイトにあるデマ撲滅ページに誘導する取り組みを始める。
フェイスブックが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するデマを流したユーザーを、世界保健機関(WHO)のWebサイトにあるデマ撲滅ページに誘導する取り組みを始める。フェイスブックの倫理担当副社長はブログで、「フェイスブックは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する有害情報にいいね! したり、反応したり、コメントを残したりしたユーザーに対して、ニュースフィードへのメッセージ表示を開始します」と投稿した。実際には、「友人や家族が、新型コロナウイルス感染症のデマに騙されないようにしましょう」とのメッセージがユーザーのニュースフィードの冒頭に表示される。
ソーシャルメディアでは、新型コロナウイルス感染症に関する有害なデマや嘘が大量に拡散している。とりわけ目立つのが、欧州で利用が拡大している5Gネットワークと新型コロナウイルスにつながりがあるとするもので、英国では携帯基地局が破壊される事態となっている。また、治療法に関する危険なデマや、今回のウイルスが人工兵器という説もシェアされている。人権団体のアバーズ(Avaaz)は4月15日、フェイスブック上の100件のデマについて調査した結果を報告した。これらのデマ投稿は170万回以上シェアされ、約1億1700万回閲覧されていたことが分かった。ソーシャルメディア各社は、新型コロナウイルスに関するデマを削除するためにさらに積極的にアプローチしていくとしているが、問題はかなり深刻だ。
今回の取り組みは、ユーザーが虚偽の情報を閲覧したり、シェアしたりするときにフェイスブックが警告するものではない。ユーザーのニュースフィードにWHOへのリンクを表示するだけだ。画面をスクロールして見えなくしたり無視するのは簡単だし、クリックしたとしてもきちんと読まれない可能性もある。フェイスブックは一貫して、ファクトチェックに干渉的なアプローチをとることに消極的な姿勢を示してきた。だが、アバーズは報告書の中で、もしフェイスブックがファクトチェック担当者による確認結果をユーザーに積極的に提示して「記録を訂正」すれば、デマを信じる人を平均で50%減らすことができると指摘している。
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