東京メトロと東京都交通局は3月30日、各サイト上でプラットホームと車両の段差・隙間の縮小の整備状況を公開した。
東京メトロと東京都交通局は、2019年8月に国土交通省が示した「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン」に沿って、車いすの利用者が乗降しやすい段差と隙間の目安値を踏まえ、整備を進めてきた。今回、利用者の利便性向上を目的に、目安値を満たす乗降口についてホームページ上で公表した。
対象となる駅は、東京メトロが銀座線、丸ノ内線、千代田線の全駅および東京2020大会会場最寄り駅。都営地下鉄は三田線、新宿線、大江戸線の各駅。都営地下鉄の他社管理駅(三田線目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、新宿線新宿駅)は含まれない。
対象となる各駅では、ホーム先端部を全面的に嵩上げしたり、車いす用の乗降口スロープを車いすスペースのある車両の乗降口に設置したりするなどの対策が取られている。対策実施箇所であっても、ホームの形状等により目安値を満たさない乗降口があるとしている。目安値は、ホームと車両の段差が3cm以下(乗車率100%~150%程度)、隙間が7cm以下の場所。
東京メトロは、プラットホームの嵩上げ(スロープ設置含む)およびプラットホーム先端部へのくし状ゴムを2020年6月までに7路線78駅で整備予定としている。