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ASCII 春のベストセレクション 2020 第5回

S'NEXTの新ブランド「ag」の「TWS02R」を試聴

8000円台で高級機ゆずりの音質、ガチで使えるワイヤレスイヤフォン

2020年03月26日 12時00分更新

文● 貝塚 編集 ●ASCII

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パッケージも品よくまとまっている

ファッションを邪魔しないさり気ないイヤフォン

 agは、「final(ファイナル)」を展開するS'NEXTが2019年末に展開を開始した新ブランド。finalというブランドは、素材や工程に拘った丁寧な製品づくりと音質で、オーディオファンから注目を集め続けている。そのS'NEXTが手がける新ブランドというだけあって、agは、ヘッドフォン祭などの国内大型展示イベントでも注目を集めていた。

 TWS02Rの実売価格は8500円前後。finalは幅広い価格帯をラインアップするブランドであり、15万円、20万円というクラスのイヤフォンをリリースする一方で、2000円台のモデルも用意し、入門機からマニアのオーディオ機まで揃う懐の広さがブランドの魅力のひとつとなっている。

 「finalを展開するS'NEXTが手がけたトゥルーワイヤレスイヤフォン」という視点で見ると、TWS02Rの実売価格は非常に良心的に思える。外装面など、目に見える部分をすこしコストアップし、高品位感を演出した上で、2万円台、3万円台という価格帯で販売する選択肢もあったはずだからだ。

カラーバリエーションは6色。中間色が美しい

 本機の場合、充電ケース、イヤフォン本体共に、細かな粒子を吹き付ける「粉雪塗装」で、ざらっとした質感にまとめている。特別に高級感があるというわけではないのだが、センスよくまとまっていて、愛着を持って使い続けられるデザインだと感じる。また、皮脂汚れが目立ちにくいという実用的なメリットもある。

 カラーバリエーションも6色展開と豊富で、いずれもグレーが混ざってくすんだような中間色。試用した「RED」は、くすんだ赤色で、ファッションや年代を問わず、さり気なく着用できる色味。

 こうした赤色は、オーディオ製品には珍しいと思う。ビビッドな赤色か、もっと深い真紅はたまに見かけるが、年齢や服装によっては、イヤフォンが「変に目立ってしまう」こともある。TWS02Rは、どのカラーを選んでも、落ち着いた色味なので、純粋に好きな色を選んでも、ファッションにうまく馴染んでくれるだろう。

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