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Web会議の音を変えれば、リモートワークはもっとうまくいく

絶妙なタイミングとお値段で登場したスピーカーフォン「Anker PowerConf」

2020年04月02日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 新型肺炎の影響で多くの企業がリモートワークの取り組みを進める中、まさに絶妙なタイミングで登場したスピーカーフォンが「Anker PowerConf」だ。こうしたスピーカーフォンの導入により、Web会議は変わるのだろうか? まずは導入までの経緯をレポートしていきたい。

在宅勤務のお供にAnker PowerConfを使ってみた

音声会議に特化したスピーカーフォンの価値とは?

 リモートワークにおけるコミュニケーションツールとして注目を集めるWeb会議サービス。しかし、いざWeb会議にチャレンジすると、課題になるのが音である。正直、Web会議において音は、映像よりもはるかに重要。大人気のZoomはグローバルインフラも自前で提供しているため、映像や音質がよいと言われるが、インターネットを介して利用する限り、音切れや遅延などは避けて通れない。また、せっかくの音質もスピーカーやマイクがチープだと、Web会議自体の体験が大きく損なわれてしまう。

 そんなWeb会議の音質を保ち、リモートワークを快適にするツールとして注目しておきたいのがスピーカーフォン。会議用を謳うスピーカーフォンはノイズリダクションやエコーキャンセラなど、さまざまな音声処理技術により、会議においてクリアな音質を実現する。マイク・スピーカー一体型のデバイスは数あれど、会議室に複数ユーザーがいるのを前提に、人の声を効率的に集音・再生するのがスピーカーフォンである。

 リモートワークの隆盛とともに、スピーカーフォンはジャンルとして確立されつつあり、周辺機器メーカーを中心にいくつもの製品が登場している。代表的なのは、以前からアスキーでも取り上げてきたヤマハのスピーカーフォンだ。高性能なスピーカーとマイク、長年培われてきた音声処理技術により、安定した音質を提供するスピーカーフォンとして10年の間に着々と進化を続けてきた。その実力はデモで熟知しているため、個人的にもオススメのスピーカーフォンとして迷わず周りに勧めてきた。

 ただ、残念ながらヤマハのスピーカーフォンは値段が高いという弱点があった。エントリモデルの「YVC-200」でも希望小売価格は3万円なので、個人・SOHOのユーザーにとってはやはり手が出ないというのが正直なところ。とはいえ、会議用のスピーカーフォンというジャンルがまだ小さいので、製品自体も選択肢が少ない。こうした市場動向の中、新型肺炎でにわかに起こったリモートワークブームにあわせて、きら星のように現れたのが「Anker PowerConf」である。

筆者注目のスピーカーフォン「Anker PowerConf」

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