DXR 1.1はMicrosoftと共同開発
NVIDIAがDirectX 12 Ultimateを紹介、Xbox Series XとWindows 10 PCのAPIが共通化
2020年03月20日 02時00分更新
NVIDIAは開催中止となった「GDC 2020」で発表を予定していた情報の一部を公開した。今回発表されたのはMicrosoftがWindows 10の次期グラフィックスAPIとして提供する予定の「DirectX 12 Ultimate」だ。こちらはPCと「Xbox Series X」といった次世代コンソールゲーム機で共通するクロスプラットフォームなAPIとなる。
DirectX 12 Ultimateでは、Windows 10 Insider Preview(Windows 10 20H1)で導入されたDXR 1.1、メッシュシェーダー、サンプラーフィードバックに正式対応する形になる。DXR 1.1はNVIDIAがMicrosoftと共同開発しており、PSO(Pipeline State Object)の機能追加、ExecuteIndirectのサポートで効率性を上げ、インラインレイトレーシングのサポートで柔軟性を向上している。
一般向けのWindows 10に盛り込まれる時期は未定だが、GeForce RTXならDirectX 12 Ultimateの機能をすべてサポートしているので、ビデオカードの買い替えで迷っているユーザーは将来的なアップデートに備え、Turing世代のRTX 20シリーズに目を向けておくのが吉だろう。
なお、DirectX 12 Ultimateは本日からWIP(Work In Progress)版が開発者向けに公開され、GeForce RTXを持っている方はすぐに開発を始められるとのこと。今後のゲーム開発に期待が高まる。