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スリムな筐体、高色域のディスプレー、入力しやすいキーボードなど

第10世代Core搭載! スリムでより洗練されたデザインに生まれ変わった13.4型ノートPC「New XPS 13 2in1」

2020年03月20日 11時00分更新

文● 山口 優 編集●市川/ASCII

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デルの「New XPS 13 2in1」ブラックモデル

 「最高を目指す設計」をコンセプトに、高性能で上質なデザインのモバイルノートパソコンをラインナップするデルの「XPS」シリーズ。そのなかでも機能性やポータブル性を重視する人に人気なのがXPS 13 2in1だ。最新モデル「New XPS 13 2in1」では、インテルの第10世代Coreプロセッサーを採用したほか、ディスプレーやキーボードも新設計になり、より高性能で使い勝手のよい製品に進化している。Core i3-1005G1搭載のスタンダードモデルは15万3978円だが、20%オフクーポンを使うと12万3182円で購入可能だ(3月18日現在)。

 今回、New XPS 13 2in1を試すことができたので、製品の特徴やパフォーマンスなどを2回にわたって紹介していこう。

さらに薄く洗練されたデザインに

 デルXPSシリーズといえば、狭額縁デザインやメタル素材の採用で小型化と剛性の高さを両立してきたモデル。New XPS 13 2in1にも、その特徴はしっかり受け継がれている。

 13.4型の液晶ディスプレーを搭載しながら、フットプリントはおよそ幅296×奥行き207×厚み7~13mmと、一般的な11~12インチクラスのノートパソコン並みの小ささ。重さは約1.33kgとなっている。

最薄部が7mm、最厚部でも13mmというスリムな筐体を実現している

 前モデルと比較するとフットプリントはほぼ同じ(正確には幅が8mm小さくなった代わりに奥行きが8mm増えている)だが、最厚部が0.7mmほど薄くなり、よりシャープなフォルムになった。

プラチナシルバーの天板やボトムケースは、アルミ素材が使用されており質感が高い

 カラーバリエーションは、ブラックとアークティックホワイトの2色。いずれも天板やボトムケースはプラチナシルバーだが、内装(ディスプレー面やキーボード面)の色と素材が異なっており、ブラックモデルはカーボンファイバー、ホワイトモデルはグラスファイバーが採用されている。

ディスプレー上部のウェブカメラ。従来はディスプレー下部に搭載されており、ビデオチャットなどで下から見上げるように映ってしまっていたが、新モデルではより自然な映りになっている

 なお、前モデルではウェブカメラがディスプレーの下部ベゼルに搭載されていたが、新モデルでは位置が上部ベゼルに変更されている。前モデルだと、ビデオチャットなどで下から見上げるような感じに映ってしまっていたが、新モデルではそうした違和感が大幅に緩和された。また、薄暗い場所でのノイズも減少しており、よりくっきりクリアに撮影できるようになったのも評価できるポイントだ。

広色域のディスプレーを搭載

ディスプレーはFHD+(1920×1200ドット)またはUHD+(3840×2400ドット)解像度に対応

 ディスプレーはアスペクト比が前モデルの16:9から16:10に変更され、それにともないサイズも13.3から13.4インチに微増している。解像度はFHD+(1920×1200ドット)とUHD+(3840×2400ドット)の2種類が用意されているが、いずれもパソコンの標準的な色域であるsRGB比で100%を実現。さらにUHD+の方は、デジタルシネマ向けのDCI-P3比でも90%という広色域を実現している。

 視野角はいずれも水平・垂直ともに170度で、輝度は500ニット、コントラスト比は1500:1となっている。また、ディスプレー表面のガラスは強度の高さで知られる「Gorilla Glass 5」が採用されており、傷や衝撃に強いのもうれしい。ちなみにアンチグレアパネルではないものの、反射防止コーティングが施されており、一般的なグレアパネルに比べると映り込みは少ない方だ。

 今回試したのはUHD+解像度のディスプレーを搭載したモデルだが、色域の狭いディスプレーだとくすみがちな青や赤、緑などの色が、オリジナルのまま鮮やかに再現されている。階調の再現性もよく、表示品位はかなり高いレベルにあるという印象だ。

ディスプレーは360度回転し、角度によって「ノート」「スタンド」「テント」「タブレット」の4スタイルに変形して使用できる。写真は「テント」スタイル

 なお、ディスプレーは従来通り360度回転し、角度によって「ノート」「スタンド」「テント」「タブレット」の4スタイルに変形して使用できる。オプションにはなるが、スタイラスペン(Dellプレミアム アクティブ ペン)も用意されており、手書きメモやイラスト制作に役立てることが可能だ。

薄型ながらタイピングしやすいキーボード

キーボードはストロークは浅めながら、キーピッチが19mmあってタイピングしやすい

 キーボードは、一部を除きキーピッチが実測で19mmとなっている。ストロークはかなり浅めだが、クリック感はしっかりあり、キーの隅の方を押さえたときでも取りこぼすことはなかった。好みは分かれそうだが、文字入力はしやすい印象だ。

キーボードにはバックライトが内蔵されている

 キーボードにはバックライトが内蔵されており、暗所でキートップの文字が把握しやすいのも好印象。バックライトの明るさは3段階に切り替えることができる。

キーボード右上には、指紋認証センサーを内蔵した電源スイッチが搭載されている

 キーボードの右上には電源ボタンが搭載されているが、このボタンにはWindows Hello対応の指紋認証センサーが内蔵されており、指先をボタンに当てるだけで簡単にログインできる。実際に試してみたところ、精度が高く認識速度も高速だった。

融通が利いて便利なインターフェース

左側面にはThunderbolt 3とmicroSDカードスロットが搭載

右側面にはThunderbolt 3と3.5mm ヘッドフォン/マイク コンボジャックが搭載されている

 インターフェースは、左側面にThunderbolt 3(USB Type-C)とmicroSDカードスロットが、右側面にThunderbolt 3と3.5mm ヘッドフォン/マイク コンボジャックが搭載されている。2基のThunderbolt 3はいずれも電力供給およびDisplayPortに対応しており、外付けディスプレーにつないで使う場合なども融通が効いて便利だ。

より薄く、より洗練されたデザインのNew XPS 13 2in1

 より薄く、洗練されたデザインに生まれ変わったデルNew XPS 13 2in1。今回は外観や使い勝手を中心に紹介したが、次回はベンチマーク結果などを交えながら気になるパフォーマンスを紹介していこう。

New XPS 13の主なスペック
機種名 New XPS 13 2in1
CPU Core i3-1005G1/Core i5-1035G1/Core i7-1065G7
グラフィックス インテル UHD グラフィックス(Core i3、Core i5)/インテル Iris Plus グラフィックス(Core i7)
メモリー 8GB/16GB/32GB
ストレージ 256GB/512GB/1TB SSD
ディスプレー 13.4型FHD+(1920×1200ドット)/UHD+(3840×2400ドット) WLED タッチ対応
光学ドライブ -
通信規格 Wi-Fi 6(Killer AX1650)+Bluetooth 5
内蔵カメラ 約92万画素ウェブカメラ
インターフェース Thunderbolt 3(電力供給およびDisplayPort対応)×2、3.5mm ヘッドフォン/マイク コンボジャック、microSDカードスロット
サイズ/重量 およそ幅296×奥行き207×厚みは7~13mm/約1.33kg
OS Windows 10 Home(64bit)/Windows 10 Pro(64bit)

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