多言語対応AIとバーチャルキャラクターが新駅を案内
凸版印刷の多言語AI案内サイネージ「BotFriends Vision」、高輪ゲートウェイ駅に導入
2020年03月16日 16時00分更新
凸版印刷は3月16日、「高輪ゲートウェイ駅」に多言語AI案内サイネージ「BotFriends Vision」を提供したと発表した。
BotFriends Vision(ぼっとふれんず ビジョン)は、凸版印刷が2018年11月より提供しているAIを活用した多言語案内サイネージ。JR東京駅や横浜駅で実証実験を行ない、AIとバーチャルキャラクターの遠隔操作を組み合わせた駅案内の有用性を検証している。
BotFriends Visionはチャットボットプラットフォームは凸版印刷の「BotFriends」を活用し、用意された質疑応答集の通りに回答するのではなく、行動経済学と凸版印刷がコールセンター対応で培ってきた顧客対応ノウハウに基づいた対応を行なうという。さらに、音のバリアフリースピーカー「ミライスピーカー」を搭載しており、高齢者や大勢の人混みの中でもクリアな音で案内が可能という。
AIチャットボットは国立研究開発法人情報通信研究機構のニューラル機械翻訳エンジンなどを使用しており、音声やテキストでの翻訳が可能。今回の高輪ゲートウェイ駅における実地検証では、日本語・英語・中国語・韓国語の4ヵ国語に対応する。
なお、BotFriends Visionでは画面上に表示されたバーチャルキャラクター「小石川 彩」を遠隔地から操作することで人によるインタラクティブなやり取りが行なえるが、今回の高輪ゲートウェイ駅ではAIチャットボットによる自動応答のみの提供となる。