新型コロナウィルス感染症対策として、臨時休校が実施されたり、会社に出社せず自宅などで作業するリモートワーク(テレワーク)を推奨する企業が増えている。そこには戸惑いもあるだろう。しかし、どこでも継続して働ける環境づくりは、これからの社会にとって非常に重要な課題だ。
セキュリティ会社のマカフィーは、2月中旬に、会社の方針としてテレワークを実施(推奨)するという号令がかかった。実際に体験して、どのような感想を持っているのか。コンシューママーケティング本部 執行役員本部長兼コンシューマセキュリティエヴァンジェリストの青木大知氏を取材した。
マカフィーではリモートワークに対するアンケートも実施中
【リモートワークの現実】リモートワークを推奨する企業が多い現在、
— マカフィー・セキュリティ情報局 (@McAfee_JP_Sec) March 9, 2020
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セキュアを追究し、ペーパレス化していたことが効を奏した
── テレワークの課題について取材させていただくことになりましたが。
青木 まず、セキュリティソフトの会社でも、テレワークが可能である点に興味を持ってくれる人も多いのではないかと考えています。企業がテレワークに踏み切れない理由のひとつに、個人情報や機密情報を社外に持ち出せないルールがあるからです。
しかし、セキュリティの視点に立った場合、情報が物理的な形で残らないメリットはあると捉えています。紙を使ったやり取りでは、資料を破棄し忘れたり、受信したファクスなどが、そのまま放置されて別の人に持ち去られたり、といったリスクがあります。マカフィーでは、こういった紙が流出するリスクを避けるという観点で、社内のオンライン化、クラウド化を進めてきました。
弊社の場合、従業員は自分のデータをクラウド上に保存しているので、誰がいつどこから何にアクセスしているという履歴が残ります。また、故障からの復旧、リモートでの業務などにも対応できます。それがセキュア(安心・安全)を担保するのです。