日本エイサーは3月5日、文教市場向け11.6型マルチタッチ対応コンバーチブルノートPCの3製品を発表した。いずれのモデルも、5年間のセンドバック保証が標準で付属する。
価格は、Windows 10 Pro Educationを搭載する「TMB311R-31-A14P5」が6万3580円、Chrome OS搭載の「R752TN-G25」が7万4580円、「R752T-G25」が6万3580円。本製品は公立・私立の小学校・中学校・高等学校専用の教育市場向けとなっており、コンシューマー向けには販売されない。発売予定日は8月としている。
本製品は、画面を回転してタブレットのようにして使えるタッチ対応ノートPC。文部科学省GIGAスクール構想における「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」の考え方に基づいた学習者用端末の標準仕様に準拠している。
学校での使用を考慮して、米国国防総省の定める耐久試験「MIL-STD 810G」に準拠した堅牢性を備えるとしている。周囲をラバー製バンパーで保護し、内部はハニカム構造で強化。高さおよそ122cmからの落下試験をはじめ、49度の高温から-32度の低温までの耐久性、防滴、耐振動、防塵の項目をクリアした性能を備えるという。
全モデル共通の特長として、液晶画面上部にインカメラ(HDR対応、1280×720ドット、720p)、キーボード上部にアウトカメラ(5メガピクセル)を搭載。タブレットモード時にはディスプレイで内容を確認しながら撮影できる。
共通スペックは、CPUがインテルCeleron N4020、メモリーが4GB、画面解像度が1366×768ドット。通信機能として、IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetooth 5.0をサポートする。
TMB311R-31-A14P5は、文教向けOSのWindows 10 Pro Education(64ビット)を採用。最長12時間駆動のバッテリーを備え、天板の裏にはバッテリー残量を確認できるLEDを搭載する。さらに、HDMIポートを標準搭載し、電子黒板や大型掲示装置などへの出力にも対応している。
R752TN-G25、R752T-G25はChrome OSを採用。データはすべてGoogleのクラウドストレージに保存される。またOSの購入・アップデートにともなうライセンス費用、セキュリティソフト等の購入が不要なため、ランニングコストが少ない点が特徴としている。
充電はUSB Type-C経由で行ない、バッテリー駆動時間は最長10時間。また、電子機器の国際安全規格「UL/IEC 60950-1」に加え、米国の玩具の安全基準「ASTM F963-16」に準拠している。
R752TN-G25には本体に収納できるWacom製のEMRテクノロジー(電磁誘導方式)のスタイラスペンが付属。電池を内蔵しないため軽く、壊れにくいという。