第9世代CoreプロセッサーとGeForce GTXを搭載、各種ベンチマークをチェック
10万円前後で性能高めの高コスパ15.6型ゲーミングノートPC「Dell G3 15」、PCゲーム入門にもオススメ
2020年02月13日 16時00分更新
カジュアルなデザインの筐体に高性能を搭載したデルのゲーミングノートパソコン「Dell G3 15」。第9世代インテルCoreプロセッサーやGeForce GTXシリーズを搭載しているが、最新ゲームも快適にプレイできるのだろうか。そこで今回は、各種ベンチマークテストを実施して、そのパフォーマンスをチェックしてみた。
高性能なCPU&GPUを搭載
Dell G3 15は、大きく「プレミアム」と「プラチナ」の2モデルに分けられる。そのうちプラチナモデルはCPUやGPU、メモリ容量、ストレージなどが異なる複数のモデルが用意されている。両モデルの主なスペックは次のとおり。
Dell G3 15の主なスペック | ||
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モデル | プレミアム | プラチナ |
CPU | Core i5-9300H(4コア、8MBキャッシュ、最大4.1Ghz) | Core i7-9750H(6コア、12MBキャッシュ、最大4.5Ghz) |
グラフィックス | GeForce GTX1050(3GB GDDR5) | GeForce GTX1650(4GB GDDR5)/GeForce GTX1660Ti Max-Q(6GB GDDR6) |
メモリー | 8GB(DDR4 2666MHz) | 8GB/16GB(DDR4 2666MHz) |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 PCIe NVMe) | 512GB SSD(M.2 PCIe NVMe)/256GB SSD(M.2 PCIe NVMe)+1TB HDD(SATA、5400rpm) |
ディスプレー | 15.6型ワイド(1920×1080ドット) | 15.6型ワイド(1920×1080ドット)/15.6型ワイド(1920×1080ドット、144Hz、300nits) |
今回試したのは、そのうちCPUがCore i7-9750H(6コア、12MBキャッシュ、最大4.5Ghz)、GPUがGeForce GTX1650(4GB GDDR5)、メモリーが16GB(DDR4、2666MHz)、ストレージが512GB SSD(M.2 PCIe NVMe)という構成の「プラチナ(大容量メモリー&SSD・GTX1650搭載)」モデルだ。
ハイエンドノートパソコン向けのCore i7-9750Hと、単体グラフィックスのGeForce GTX1650が搭載されているが、パフォーマンスはどれくらいあるのだろうか。ベンチマークソフトで性能をチェックしてみることにした。
まず、CPUの性能を見るため「CINEBENCH R20」を実行してみたところ、シングルスレッドが412pts、マルチスレッドが2882ptsとなった。6コア/12スレッドのハイエンド向けCPUを搭載していることもあって、どちらも高いスコアだ。
続いて「CINEBENCH R15」も試したところ、CPUのシングルスレッドが170cb、マルチスレッドが1122cbとなった。前モデル(第8世代インテルCore i7-8750H)のマルチスレッドが1087cbだったので、若干パフォーマンスが上がっているのが分かる。
次にマシンの総合的なパフォーマンスを見るPCMarkを試してみたところ、図のようにPCMark 10が「4676」という結果になった。スコアの詳細を見ると、PCの基本性能を示すEssentialsが9431、ビジネスアプリの性能を示すProductivityが7279、クリエイティブ系アプリの性能を示すDigital Content Creationが4044という結果に。ウェブブラウジングやOffice文書作成はもちろん、写真や動画の編集なども快適に行える性能を持っていることがわかる。
ストレージの性能を見るためCrystalDiskMarkを実行してみたところ、シーケンシャルリードが2200MB/秒を超える速さに。NVMe接続のため、SATA接続のSSDに比べると4倍ほど高速だ。
ローエンドモデルながら高性能なGeForce GTX1650を搭載
Dell G3 15のGPUは、ゲーミングとしてはエントリー向けのGeForce GTX 1650が採用されている。GTX 1050 Tiの後継的な位置づけだが、グラフィックスのパフォーマンスはどのくらい伸びているのだろうか。前モデルのG3 15(Core i7-8750H、GTX1050Ti搭載)と比較しながらベンチマークを実行してみた。
まず3DMarkを試してみたところ、次のような結果になった。おおよそ2割以上スコアが向上しているのがわかる。
3DMarkの結果 | ||
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モデル | 前モデル(GTX 1050 Ti) | 現行モデル(GTX 1650) |
Time Spy | 2500 | 3778 |
Fire Strike | 6871 | 8291 |
Sky Diver | 21113 | 26210 |
Cloud Gate | 26731 | 30096 |
続いてゲーム系のベンチマークもいくつか試してみた。まず、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」は次のようになった。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト スコア | |||
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グラフィック設定 | 解像度 | 前モデル(GTX1050Ti)スコア | 現行モデル(GTX1650)スコア |
低品質 | 1920×1080ドット | 18193(すごく快適) | 20809(すごく快適) |
標準品質 | 1920×1080ドット | 16969(すごく快適) | 19972(すごく快適) |
最高品質 | 1920×1080ドット | 16427(すごく快適) | 19856(すごく快適) |
高いマシンスペックが要求される「FINAL FANTASY XV Windows Edition ベンチマーク」もチェック。結果は以下のとおり。グラフィックス性能が求められるゲームほど差がはっきり出ており、FINAL FANTASY XVくらいの重量級ゲームだと映像の滑らかさも体感できるほど変わってくる。
FINAL FANTASY XV Windows Edition ベンチマークの結果 | |||
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解像度 | 品質 | 前モデル(GTX1050Ti)スコア | 現行モデル(GTX1650)スコア |
1920×1080ドット | 軽量品質 | 5012(やや快適) | 6866(快適) |
1920×1080ドット | 標準品質 | 3983(普通) | 5226(やや快適) |
1920×1080ドット | 高品質 | 2662(やや重い) | 3875(普通) |
ちなみに、中程度の負荷のゲーム「FINAL FANTASY XIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の場合、現行モデルは次のような結果になった。
FINAL FANTASY XIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークの結果 | |||
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解像度 | 品質 | スコア | 評価 |
1920×1080ドット | 標準品質(ノートPC) | 15445 | 非常に快適 |
1920×1080ドット | 高品質(ノートPC) | 13113 | 非常に快適 |
1920×1080ドット | 最高品質 | 9594 | 非常に快適 |
グラフィックス性能が上がったことで、FINAL FANTASY XIV: 漆黒のヴィランズくらいのゲームならフルHDの最高品質でもある程度余裕を持って楽しめることが分かる。
性能の高さとコスパの良さが魅力的
高性能なCPUとグラフィックスの採用で、ある程度負荷の高い最新ゲームも楽しめるDell G3 15。カジュアルなデザインも大きな特徴で、ゴリゴリのゲーミングパソコンはちょっとハードルが高いと感じていた人に強くアピールしそうだ。
価格的にもハードルは低めで、直販サイトでは今回試したのと同じ構成のプラチナ(大容量メモリー&SSD・GTX1650搭載)モデルが14万2978円、プレミアムモデルなら11万5478円で販売されている。性能を考えればこれでも十分魅力的な価格だが、本稿執筆時点ではキャンペーンが実施されており、20%オフのクーポン適用によりそれぞれ11万4382円(2月13日現在)、9万2382円(2月13日現在)という価格で購入可能だ。
GeForce 1660 Ti搭載とよりグラフィックス性能が高く、ハイリフレッシュレートのディスプレーを搭載した最上位モデルでも16万7178円(17%オフのクーポン適用で13万3742円、2月13日現在)とコスパが非常に高い。普段使いからゲームまで1台でカバーしたいというユーザーには、ぜひ注目してほしい製品だ。
Dell G3 15 | |
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製品名 | Dell G3 15 |
CPU | Core i7-9750H(6コア、12MBキャッシュ、最大4.5Ghz) |
グラフィックス | GeForce GTX 1050(3GB GDDR5)/GeForce GTX 1650(4GB GDDR5)/GeForce GTX1660Ti Max-Q(6GB GDDR6) |
メモリー | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB SSD(M.2 PCIe NVMe)/512GB SSD(M.2 PCIe NVMe)/256GB SSD(M.2 PCIe NVMe)+1TB HDD(SATA、5400rpm) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレー | 15.6型ワイド(1920×1080ドット)/15.6型ワイド(1920×1080ドット、144Hz、300nits) |
インターフェース | USB Type-C(DisplayPort Alt-Mode対応、GeForce GTX 1650以上搭載モデルのみ)、USB 3.1、USB 2.0×2、HDMI 2.0、有線LAN端子(ギガビットイーサネット)、ヘッドホン/マイク、SDカードスロット |
サイズ/重量 | およそ幅365.5×奥行254×高さ21.6m/2.34kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |