高画質エンジンは、実は8K用に開発されていた「X1 Ultimate」
「X1 Ultimate」は、すでに同社の最上位クラスの4Kテレビや有機ELテレビで採用されているが、実はもともと8K用に開発されていたとのこと。映像をオブジェクト(物体)ごとに分析して、最適な処理を行う「オブジェクト型超解像」をはじめ、HDRの高輝度映像をなめらかな色で再現する「Super Bit Mapping HDR」、より美しいHDR映像を再現する「HDRリマスター」といった技術を8K映像に対応して採用している。
そして、8K解像度の液晶パネル(非公表ではあるが、VA型だと思われる)に組み合わされるバックライトは、これまでも最上位モデルに採用されていた「バックライト・マスタードライブ」となっている。これは、直下型のLEDバックライトを一般的なものよりも多数配置したものだ。しかもLEDモジュールをいくつかのブロックに分けて部分駆動するのではなく、LEDモジュールごとに部分駆動するというもの。
国内でも発売されたZ9Dシリーズとは画面サイズも異なるが、使用するLEDモジュールの数はさらに増えているそうだ。こうした緻密なLEDの部分駆動をすることで、コントラストをさらに向上。黒浮きを抑えながらも、力強い高輝度の光もしっかりと再現する。
さらには、液晶テレビの視野角の問題を大幅に改善する「X-Wide Angle」も採用。視野角によるコントラスト感の低下や色が薄くなるといった問題を解決し、大画面を幅広い場所から美しい映像で楽しめる。
もちろん、4K放送や2K放送といったコンテンツを8K表示するアップコンバート機能も強化されている。さまざまな映像のデータベースを備え、映像に合わせて最適な高精細化する「8K X-Reality PRO」を新開発。これまでの4Kや2Kコンテンツ用のデータベースに加えて、8Kアップコンバートのためのデータベースも備え、あらゆる映像を8K化して高精細に表示できる。テレビ放送やBD/DVD、ネット動画といったコンテンツだけでなく、ゲーム用のデータベースも備えるので、PS4 Proの4K出力や年内登場予定であるPS5の8K出力もより美しい映像で楽しめる。テレビ放送や映像コンテンツだけでなく、ゲーム好きにも注目なのだ。
このように、8K映像のための最新の高画質技術と、ブラビアのこれまでの高画質技術をすべて盛り込んでいる。ただの高画質ではなく、肉眼で見たかのような、「感じる美しさ」を追求したものになっている。