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各ジャンルのエンジニアはre:Inventのどこに注目したのか?

re:Capだけじゃない!NW-JAWSとTech-onが合同イベントを開催

2020年01月23日 07時00分更新

文● 重森大 編集●大谷イビサ

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岩淵さんはラスベガスに行かなかったのにre:Capに登壇

ほらいた! ラスベガスに行きたい人! NHNテコラス 岩淵 昇さん

 お互いに相談して狙ったのかどうかわからないが、ラスベガスに連れてって欲しい人がすぐに現れた。NHNテコラスの岩淵さんだ。やってみた系のLTで楽しませてくれることが多い岩淵さん、新しいサービスを使ってみた系の話題を提供するためにAWS Outpostsを買ってみたというネタを社内で振ってみたらしいのだが……。

「『Outposts買ってみた』って言い終わる前に、かぶせ気味に『ダメです』って言われました。ほんと、秒で断られましたね」(岩淵さん)

 そりゃ、さんぜんまんえんだもの。

 ということでこの日の話題は、Organizations SCPやってみた、ルートユーザーにMFAをかけてみた、AWS SSOを使ってみたの3本となった。

やっちまったパターンを示しながら、SCP設定の落とし穴を解説

 Organizations SCPは、組織単位でポリシーを管理する機能。JSONで記述するのだが、陥りがちな落とし穴があると岩淵さんは注意を促した。

「SCPでは明示的なDenyが最優先されます。これとこれはAllowでそれ以外はDeny、といったリスト感覚で設定すると痛い目に会います」(岩淵さん)

Deny * はダメ、ゼッタイ!

 他にも社内で管理している数百のAWSアカウントにMFAを設定した苦労話や、AWS SSOを検証中であることなどを報告してくれた岩淵さん。など、AWS SSOを検証中であることは社内でもまだ一部の人しか知らないそうで「ここに来ている人の方が社内より先に知ってしまいましたね」と、会場に生温かい笑いを振りまいてセッションを締めくくった。

LTまで含めて、登壇者全員がオーバーランという事態、誰のせいだ!?

 通常セッション後に、3人がLTを行なった。それぞれのLTから筆者が気になったポイントを1点ずつ挙げたい。

 JAWS-UG千葉の山口さんはパロアルトをAWS上で使う場合の設定について語ったが、それより筆者の心を捉えたのは、「埼玉 vs 千葉 LTバトル」の予告。日程はまだ煮詰まっていないらしいが、非武装地帯である東京都内で開催することだけ決まっているそうだ。都民の目をかいくぐって埼玉民や千葉民が会場入りできるのかどうか、試されることの多いイベントになるだろう。

 NWaaS(NetWork as a Service)について語ったのはANAシステムズの鄭 昌浩さん。筆者がこのLTで学んだ大きなポイントは2つ。ひとつは、NaaS/Network as a Serviceは、みずほ情報総研株式会社の登録商標だということ。もうひとつは、「1%の需要に応えた看護師フリー写真素材サイト スキマナース」が存在するということ。特に後者は、今後試験に出るかもしれないので読者もしっかり覚えておいてほしい。

 KDDIの増田 光洋さんは、現在進行中の24PBのデータ移行について語った。Snowmobileはものすごく場所を取るだけではなく、大容量の電源が必要なこと。頼めば必要な電源を確保できる発電機もセットで届けてくれるが、必要なスペースが2倍になることがわかった。結局、Snowballを延べ240個使ってデータ移行中とのこと。

 盛りだくさんで楽しい時間だったが、終了時刻を大幅に過ぎてしまうアクシデントがあった。そもそも通常セッション終了時点で、イベント終了予定時刻をすでに過ぎていた。すべての登壇者が持ち時間を超えて喋ってしまったためだ。終盤に予定していたLTは「駆け足でお願いします」と言われつつ、これまた全員がオーバーラン。そういう日もあるよね、と思いつつ、筆者は最前列ど真ん中で圧をかけていたある人物を目で追っていた。

彼が圧力をかけ続けると誰しもオーバーランしてしまうのかもしれない

最後は全員でTech-onポーズ!

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