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最上位機種「シリーズ9」はくせヒゲに強い:

ブラウンで3日のばしたヒゲさっぱり

2019年12月20日 09時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 来年100周年を迎えるブラウンといえばやっぱり電気シェーバー。ブラウンはどこが違うんでしょう。最上位機種「シリーズ9」を試しました。

シリーズ9 洗浄器付きモデル
ブラウン
実売価格 5万円前後

https://www.braun.jp/ja-jp/male-grooming/shavers-for-men/series-9

●ブラウンの特徴はトリマー刃

 ブラウンといえば「深剃り」と思われるかもしれませんが、実はひげの向きを整えるトリマー刃も特徴のひとつです。床屋さんが髪を切るとき使うクシのようにひげの向きをまっすぐにして剃ることで、剃り残しを減らすのがトリマー刃。上位機種になるほどトリマー刃のグレードが上がります。

 最上位機種であるシリーズ9の外刃には金銀2種類のトリマー刃が備わっていて、銀色の刃がくせヒゲを整え、金色の刃が寝たヒゲを立たせてくれます。

 またブラウンの網刃はよく見ると一つ一つの穴が微妙に違う形で、いろんな形や太さのヒゲに対応できるようになっています。網刃は全シリーズ共通仕様です。ちなみにパナソニック「ラムダッシュ」の場合は網刃にくせヒゲを整える機能を備えさせていますね(くせヒゲリフト刃)。

 試しにヒゲを3日程度のばして剃ってみたところ、たしかにもみあげや頬もキレイに剃れました。

 私物の電気シェーバー(ラムダッシュ下位機種)では、ほおから生えた横向きのヒゲ、くるりと曲がったヒゲを残していました。私物でも本体裏のきわぞり刃を使えば剃れたのですが、使わなくても剃りきれたのがブラウンです。この一手間が性能差ということですかね。

●毎日剃れる人はシリーズ8でも

 ヘッドは前後方向に動き、刃はサスペンションつきで上下に浮き沈みするので、顔にぴったり密着します。鼻の下やあごのまわりなど、剃りにくいところで角度を固定したいときは、5段階の角度に固定させることもできます。このあたりは他社の上位機種も似たような仕様ですね。

 前モデルからの違いとしてはメモリが16bit版から32bit版に変わり、電池が60分もつようになりました(従来比2割増)。グリップはLEDディスプレーがつき、充電状態・替刃交換のタイミング・洗浄のタイミングなどがわかるようになりました。ここは他社にあわせた感じです。

 普段のお手入れは同社独自のアルコール洗浄器に頭からつっこめばよし。ラムダッシュのように水に洗剤液を溶かすタイプに比べてもアルコールは除菌力に優れるので、肌荒れしやすい人はおすすめです。ただし洗浄液にかかるランニングコストは高くなりますね。

 防水仕様なので水洗い(お風呂剃り)もできますが、洗浄器を使えば外刃が約18ヵ月もつそうです。シリーズ9の替刃は8000円程度なのでなるべく持たせたいところですね。

 ちなみに外刃ラムダッシュのほうが薄いです。外刃を薄くしたほうが肌に近いところでヒゲが剃れるからという考えなのですが、そのぶん刃の寿命は約1年と比較的短命。一長一短ですね……

 なおブラウンは今年新製品としてシリーズ9のひとつ下にあたるシリーズ8も出しました。シリーズ8はヘッドが小さく、シリーズ9に比べると鼻の下とかが剃りやすいデザイン。金色の刃がないので3日間伸ばしたヒゲには力不足ですが、毎日剃る人は比較的安めのシリーズ8でもよさそうです。

●買うなら年末年始のセールはいかが

 個人的に電気シェーバーは年末年始のセールで買い換えるものと決めています。年初におろしたての電気シェーバーを使いさっぱりヒゲを剃ると運気が上がりそうだからというファジーな理由なのですが、みなさんもご一緒にいかがでしょう。




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