読者の皆さん、こんにちは! 正能茉優です。
今月も、大学時代に立ち上げたハピキラFACTORYの社長と、ソニーでの会社員、そして慶應義塾大学大学院の特任助教と、3つの仕事をしています。
この連載では毎回、いろいろな働き方を実践している1人の「働き手」の目線から、これからの働き方・仕事について、考えていきます。働き方改革が進むこの時代、それでも組織にはこれまでの価値観や働き方がまだまだ残るこの時代、働く個人は何を考え、どう動いていくべきなのでしょうか?
今回のテーマは、前回に引き続き「人生の優先順位」について。
仕事よりも大切にしたいことがあったとき、私たちはどうしたらそれを大切にできるのでしょうか。前回の導入編に続き、実践編としてまとめてみたいと思います。
“職場の人たち”の優先順位を真似てしまう
前回の記事を読んで、「仕事より大事にしたいことがある人の気持ちはわかるけど、そうは言っても、今の職場じゃ、なかなか帰ったり、休んだりできないよ……」と思った、そこのあなた。
そうですよね、わかります。私にも過去働いていた職場で、そんな気持ちになった経験がありました。ですが、まずはその「今の職場じゃ」という言葉を、少し分解していきましょう。
「(今の職場じゃ)先輩は、家族よりも仕事優先で働いているから」
「(今の職場じゃ)同僚は、何よりも仕事を大事にして、土日も働いているから」
つまりは、まわりの先輩や同僚たちの行動から、大きく外れることはできないのが、私たち社 会人の当たり前の感覚なんですよね。そして、冠婚葬祭など、よほどのことがない限り、まわりの行動から外れようとも思えない。そんな強い意志を持って、まわりと揉めたら……と考えたりすると、なかなかまわりと違う行動って取りにくいものです。
そう考えると、「自分の人生の優先順位」が「職場の人たちの人生の優先順位」によって決まり、いつしか「職場の人たちの人生の優先順位」をもとに生きるようになるのは、社会人として致し方ないことなんだと思います。

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