顔認識のスピードは速いがセキュリティー面で不安が残る
クイックジェスチャーが楽しい!「Google Nest Hub Max」カメラ付きスマートディスプレー
2019年12月03日 12時00分更新
ビデオ通話やハンドジェスチャー操作にも対応
Nest Hub Maxが内蔵するカメラは、Face Match以外にもGoogle Duoアプリによる「IPビデオ通話」に活用できる。ビデオ通話の際には、カメラがユーザーの顔の位置を広角レンズが写し込める範囲内でトラッキングしながら、フレームの上下センターの位置にユーザーの顔が表示されるように、フレーミングを自動調整してくれる機能もある。
今回は試せていないが、外出先からGoogle Homeアプリを使って自宅のNest Hub Maxのカメラにアクセスして、留守宅を見守る機能も使える。ペットの様子を確認する用途などに、活躍しそうだ。ただ、在宅中には家族どうしでもカメラで生活をのぞき見られたくないものだ。カメラが起動を始めると、レンズの隣に搭載されているLEDインジケータが緑色に光る。そもそもNest Hub Maxの本体背面にあるハードウェアスイッチで、マイクとカメラをオフにすれば、外部からカメラを起動できないので安心だ。
もうひとつ、カメラが内蔵されたことでNest Hub Maxが、便利に感じられる機能がある。ディスプレーに触れなくても、手のひらによる「クイックジェスチャー」で、一部の機能が操作ができるようになったのだ。現在は、音楽サービスやYouTubeなどコンテンツの再生と一時停止、アラームやタイマーの停止などシンプルな操作に限られているが、音声操作よりも段階を踏まずにスピーディーな操作ができる。
キッチンで作業中に、濡れた手でディスプレーを触らなくて済むのがいい。ボイス、画面タッチに続く第3の操作手段として、クイックジェスチャーはぜひ7インチのNest Hubにも載せてほしい便利な機能だと思う。
日本では2020年春に導入が予定されている、Pixel 4シリーズのジェスチャー操作機能「Motion Sense」は、使われている仕組みは違うものの、Nest Hub Maxによって操作感はなんとなくイメージできたので、楽しみになってきた。もっとクイックジェスチャーからできる操作は増えてほしい。
ただリモコンの操作方法を覚えるのが苦手な筆者も、マスターできる範囲の中で「これは便利!」と実感できるバランス感覚も意識しながら進化を続けてもらいたい。