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『HUMAN LOST 人間失格』の木﨑文智監督インタビュー

太宰治の「人間失格」がSFダークヒーローアクションに

2019年11月29日 17時00分更新

文● 野村ケンジ 編集●ASCII

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『HUMAN LOST 人間失格』の木﨑文智監督に聞く

 太宰治の「人間失格」をもとに、“SFダークヒーローアクション”という全く新しい形に再構築されたアニメーション作品『HUMAN LOST 人間失格』

 スーパーバイザーとして本広克行氏が参加し、脚本は冲方丁氏が担当。そして、監督には『アフロサムライ』『バジリスク ~甲賀忍法帖~』などこれまでに衝撃的な作品をいくつも生み出してきた木﨑文智氏を起用。さらに、アニメーション制作をポリゴン・ピクチュアズが務めるという、これまでにないタッグを実現している、注目の作として作り上げられているのが本作の特徴となっている。

 そんなアニメ映画『HUMAN LOST 人間失格』だが、いま何故、不朽の名作である純文学作品「人間失格」をSFアニメとして作り上げることになったのか、そして、この作品を通してどういった思いを表現したかったのか。制作に纏わる様々なエピソードなども含めて、今回、作品のキーマンの1人である木﨑監督にインタビューをさせていただいた。

これまで自分が携わってきたアニメ作品とは何もかもが違う

──まずは『HUMAN LOST 人間失格』の監督を務めることになったいきさつから教えてください。

木﨑 もともとは『シドニアの騎士』の原作が好きで、アニメも拝見していたのですが、そのときに最新3Dアニメの表現の奥深さに感動していたんです。また、3Dアニメの制作工程についても大いに興味を持っていて、いつか自分も携わることができたら嬉しい、と思っていました。そんなときにタイミング良く、『HUMAN LOST 人間失格』の監督を担当しないかという話をいただきまして。もちろん即答で、お受けさせていただきました(笑)。

──今回、初めてポリゴン・ピクチュアズの3Dアニメーションに携わったということですが、これまで手がけていたアニメ作品とはどういった違いがありましたか?

木﨑 これまで自分が携わってきたアニメ作品とは何もかもが違う、全くの別物であることにかなり驚きました。まず、一般的な手書きのアニメに比べてものすごくやること、必要な工程が多いんです。その分、多くの人が携わっていますし、スケジュールの管理も厳密に行う必要があります。これまでの作品では、一部分の映像を遡って作り直したり、最後のほうには力業で仕上げていくこともできましたが、3Dアニメではひとつのシーンに多くの人が携わっているため、いままでのような無茶は不可能なんです。そういった、作業工程の多さやスケジュール管理の厳密さについてはこれまで携わってきた作品と全く異なっていたので、大いに驚きました。いっぽうで、テーマづくりや脚本制作など、作品の根幹となる部分づくりは全く同じだったので、安心して制作に打ち込むことができたのも確かです。

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