2in1にしてはインターフェース充実、性能も高め
Vpro対応Core i5搭載、タブレットとしてもガッツリ運用できる着脱式2in1ノートPC (1/2)
2019年11月15日 09時00分更新
デルの「Latitude 7200 2in1」は、ディスプレー部分とキーボード部分が分離し、タブレットとしても利用できる2in1タイプのノートパソコン。キーボードを除いたタブレット部のみだと厚みが約1cm前後、重さが約1kg未満と薄くて軽いにもかかわらず、第8世代CoreプロセッサーやThunderbolt 3ポートを搭載するなど、快適に作業できる性能を備えているのが特長だ。
Latitude 7200 2in1のスタンダードモデルのスペックは、CPUがCore i5-8265U、GPUがインテル UHD グラフィックス 620、メモリーが8GB、ストレージが256GB M.2 SSDという構成。試用機はCore i5-8365U(vPro-Capable)、8GBメモリー、512GB M.2 SSDを搭載したモデルで、35万5850円で購入できる(11月23日時点)。
今回は、Latitude 7200 2in1の外観や使い勝手について紹介しよう。
薄くて軽く、持ち運びしやすいボディー
Latitude 7200 2in1は、セキュリティー機能(スマートカードおよびNFCへの対応)の違いによって、スリムタイプとセキュアタイプの2種類が用意されている。今回試用したのはスマートカードリーダーとNFCが搭載されたセキュアタイプの方で、タブレット部の本体サイズはおよそ幅292×奥行き208.8×高さ12.15mmで、重さは約935gとなっていた(実測では約893g)。ちなみに、スリムタイプの場合は高さが約9.35mm、重さは約851gとより薄くて軽い。
着脱式のトラベルキーボードは重さが約351.4gなので(実測では約350g)、タブレット部と合わせても1.3kgを切る。本製品と同じように12型前後のディスプレーを搭載したノートパソコンと比較すると特別軽いわけではないものの、キーボードが不要なときに取り外して軽量なタブレット部のみ持ち運べるのは大きな魅力だ。
タブレット部とキーボードはマグネットで吸着する方式になっており、接点を近づけるだけで簡単に取り付けられる。磁石はかなり強力で、ちょっと引っ張ったくらいでは外れたりしないので安心だ。
タブレット部の背面下部にはキックスタンドが格納されており、手で開けば本体を自立できる。スタンドは画面を見る角度に合わせてかなり自由に調節可能だ。なお、格納時は本体背面がフラットになるので、バッグなどに入れて持ち運ぶ際もスムーズに収納できるのはうれしい。
筐体はアルミとマグネシウムを使用しており、見た目も手触りもかなり高級感がある。剛性も高くひねりにも強いので、カバンに入れて持ち運ぶ際も不安は少なかった。
見やすく色再現性の高いディスプレーを搭載
Latitude 7200 2in1のディスプレーは12.3型で、フルHD(1920×1280ドット)解像度のタッチ対応パネルを採用。一般的なノートパソコンやタブレットはアスペクト比が16:9だが、本製品は3:2となっており短辺のピクセル数が少し多く、横画面にしたときに縦の情報量が増える。ウェブを閲覧するときや、電子書籍を見開きで読むときなどに見やすいのがありがたい。
ちなみに、3:2というアスペクト比は一眼カメラなどで多く使われている比率。これらのカメラで撮影した写真をフルスクリーンで表示すると、上下や左右に黒帯が出ないのでスライドショーなどで楽しむ際に便利だと感じた。
パネルの視野角は水平垂直ともに178度と広く、色再現性の高いものが採用されている。輝度も400nitと高く、日中の屋外でも比較的見やすかった。なお、一般的なグレアパネルと同様にツルツルした光沢感のある表面になっているが、反射や汚れを防止する加工が施されているため、映り込みはあまり気にならず、指紋などもつきにくかった。それでいてグレアパネルの長所であるメリハリのある表示を実現しており、明暗差の大きな映像も臨場感たっぷりに楽しめた。
カメラはディスプレー上部と本体背面の2箇所に搭載されている。このほか、本体背面にはオプションで指紋認証センサーも搭載できる。もちろん、Windows Helloに対応しているので、ログイン時のパスワード入力を省略可能だ。