スマートフォンの世界シェアで4位につけるシャオミ(Xiaomi)は、同社東アジア担当ゼネラルマネージャーが取材に応じ、日本市場への参入についてあらためて公表した。実際に投入する製品や時期についてはまだ話せないとしたものの、「高品質な製品をリーズナブルな価格で提供する」という同社の目標について語り、これに沿った製品のリリースを約束した。
シャオミは2010年に創業し、そこから9年でスマートフォン市場で上位に食い込むメーカーに成長。2018年には香港市場でIPOも果たしている。海外進出を開始したのは2016年のことで、世界を7リージョンに分けてビジネスを展開。今年に入り、8番目のリージョンとして東アジアを追加したが、このエリアで最大の市場となるのが日本となる。
中国に拠点を持つメーカーとしてはすでにファーウェイやOPPOなどの動きも国内では活発だが、日本市場参入がこの時期になったのは「端末購入補助が無くなったことで市場に変化が生じている」「5Gへのチャレンジが始まるタイミング」という2つの理由からとのこと。ただ、どのような販売チャンネルを活用するかとの問いには、これから日本市場を研究していくところとした。
シャオミ製スマホの最新の話題である、1億800万画素カメラ搭載の「Mi CC9 Pro」と、その欧州版と言える「Mi Note 10」も紹介された。サムスン電子と協力して開発した1/1.33型というスマホでは最大級のセンサーを採用。望遠や超広角、マクロレンズも搭載し、0.6~50倍という広い画角で撮影できる。上位モデルの「Mi CC9 Pro Premium Edition」は、DxOMarkでの評価で最高スコアを得た。中国では4万円台、欧州では549ユーロという価格もインパクト大だ。
日本市場で展開する端末についてはまだ未定だが、決まり次第、あらためて取材機会が設けられるとのこと。期待して待ちたい。