防災情報など、スキルも進化中
説明会では、EchoおよびAlexaの最新動向についても紹介された。最近、Alexaに追加された機能として、小さな声でAlexaに呼びかけると、音声フィードバックも小さな声になる「ささやき声での応答」、満足いかない動作をした際にその理由を聞ける「アレクサ、なぜそうしたの?」、プライバシー確保のために3ヵ月または18ヵ月(1.5年)の期間の音声操作履歴を自動消去できる「音声録音の自動削除設定」などが紹介された。
このほか、ゆっくり話す、早く話すことによって、音声フィードバックを聞きやすくしたり、利用履歴などを参照して、指定の連絡先と通話するのに最適な時間を提案する機能なども用意されている。
なお、音声操作の履歴については、従来からアプリ操作や「アレクサ、最後の録音を消して」「アレクサ、今日しゃべったことを全部削除して」などと話しかけることで、これまでも削除できたが、今後は一定期間が過ぎたら自動で削除する設定をアプリなどから選べるようになる。日本での提供時期は年内を予定しているという。
また、スキルについては、防災情報など緊急性のある警告に関しては、ユーザーが操作せず自動で再生できるものが登場している。国内では、1st Media Corporationが地震情報のスキルを提供中。また、今後Yahoo JAPANが天気情報に対応したスキルを提供する予定だ。Echoなどに送られる音声は、Amazonのクラウドからプッシュされるが、この操作を使えるスキルについては、Amazonがホワイトリスト形式で管理しており、セキュリティ面でも安心だという。
加えて、一度の操作で複数の機能を利用できる「定型アクション」にサードパーティ製を含めた様々なスキルが組み込めるようになった。従来はAmazonが提供する基本機能もしくは家電操作など、一部のスキルしか定型アクションに組み込めなかった。これにより外出前に必要な情報を、シンプルに取得するなど、より高い利便性が出せるとAmazonでは考えている。