右クリックメニューに追加できるリネーム機能「PowerRename」
PowerRenameは、エクスプローラーのファイル表示ウィンドウで右クリックメニューに追加される機能だ。処理対象は、PowerRenameを起動した時点で選択されていたファイルとなり、PowerRenameを起動する前に対象ファイルを選択しておく必要がある。ただし、PowerRenameでは、対象をファイルのみに限定したり、サブフォルダーを除外できるため、たとえば「Ctrl+A」でフォルダー内のファイルやサブフォルダーをすべて選択した状態にして起動してもかまわない。
PowerRenameを起動すると、上部に設定項目、下部に対象ファイルのリストが表示される。
最大のメリットは、正規表現を使ってファイル名の変更が可能なことだ。このため、「test」という単語を含むファイル、数字だけの名前のファイルといったワイルドカードなどでは指定不可能なファイルをまとめ処理できる。また、正規表現機能としてカッコでくくった検索条件を置換名称に含めることができるため、元のファイル名の一部をそのまま新しい名前の一部とすることも可能だ。
ただし、現時点では、エクスプローラーで拡張子を表示しない設定にしていると、リネーム後に拡張子がなくなってしまうようなので、試すときには、拡張子を表示する設定にしておく。
★
FancyZonesは、かなり便利で、Aero Snapが対応しない縦位置ディスプレイを横に3分割してウィンドウを配置するといったことが可能になった。PowerRenameは、便利ではあるが、まだ挙動が安定しないことがあり、存在しているフォルダーがないといったエラーを出すことがある。いまのところファイルを失ったことはないが、開発中なので、そういったリスクは考慮しておくべきだろう。なお、PowerRenameでした変更は、直後であれば、エクスプローラーの「Ctrl+Z」で取り消すことが可能だ。
この連載の記事
-
第456回
PC
あらためてIPv6基本のキ -
第455回
PC
Windowsで現在どのネットワークアダプタがインターネット接続に使われているかを調べる方法 -
第454回
PC
Windows 11 24H2では「デバイスの暗号化」の条件が変わり、より多くのPCでドライブが暗号化される -
第453回
PC
Windows 11 24H2の配布開始後もすぐにはやってこない Windows UpdateとSafeguard Holds -
第452回
PC
Windows 11 Ver.24H2が登場 Copilot+ PCとそうでないPCで実質Windowsが2つに分かれる -
第451回
PC
新しいWindowsサンドボックスではコマンドラインからの制御が可能に -
第450回
PC
ユニコードで文字数を数える方法 -
第449回
PC
WSLはプレビュー版でGUIでの設定が加わった! リリース2.3.xの新機能を見る -
第448回
PC
PowerShellで面倒なオブジェクトはPSCustomObjectに変換するのが早道 -
第447回
PC
この秋登場のWindows 11の新バージョン、Ver.24H2の状況を見る -
第446回
PC
Windows 11のフォトアプリがUWPからWin32アプリになったことで今更わかるUWPの問題点 - この連載の一覧へ