このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

「変わる必要がない」完成度を知る

超軽量2in1 PC「レッツノートRZ8」の見やすさと打ちやすさ

2019年11月04日 07時00分更新

文● 長浜和也 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

小さくてもD-Sub15ピンや有線LANを省かない

 レッツノートシリーズはインタフェースの種類も充実している。これは、「レッツノートはビジネスの優れた道具であれ」というパナソニックの思想であり、特に「古い機材を大事に使い続ける」という日本のオフィスでありがちな“美徳”にも配慮した結果でもある。それゆえに、本体にはサイズの大きいアナログRGB出力用D-Subや有線LAN用のRJ45をRシリーズのころから脈々と途切れることなく本体に搭載し続けている。

左側面にはD-Sub15ピン出力にヘッドセット端子、USB 3.0のType-Aポート、音量調整ボタン、ワイヤレスのスイッチを搭載。音量調整ボタンは誤って押しやすいのがちょっと難点

右側面にはUSB 3.0のType-Aポートが2基(内、1基はUSB充電ポートを兼ねる)、有線LANポート(1000BASE-T)、SDXCカードスロット、HDMI出力、電源コネクターを装備。USB 3.0の手前配置はなにげに使いやすい

 また、パナソニックではノートPCそのものが公衆無線回線に対応し、屋外でもネットワークを使えることも重視してきた歴史がある。1998年に登場したCF-C33は本体に携帯電話を接続できるインタフェースを備え、1999年に登場したCF-A1ではPHSモジュールを実装していた。2001年にはエッジモジュールを実装したCF-A2も登場している。

 公衆無線回線対応と言うと、現在ではSIMスロットの搭載が一般的だが、レッツノートRZ8も上位構成ではnanoSIMスロットを用意している。MVNOのLTE対応SIMをユーザーで購入してスロットに挿入すれば、コストを抑えつつデータ通信が屋外で簡単に利用できるようになる。

底面のバッテリーパックを外すと、nanoSIMスロットにアクセスできる

 次回のレビューではこのnanoSIMスロットの活用を交えながら、屋外で使うレッツノートRZ8の使い勝手を考察してみたい。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ