QNAP Systemsは10月24日、TKP秋葉原カンファレンスセンターにて「QNAP 2020 TechDay」を実施した。
本イベントでは、NASやクラウドなど、同社の製品・サービスを用いたプレゼンテーションやデモンストレーションを実施。7つのセッションを通じて、それぞれのテーマ別に発表を行なった。
最初のセッションは、QNAPのクラウドゲートウェイソリューションに関するプレゼン。ファイルベースのクラウドゲートウェイ「HybridMount」と、ブロックベースのクラウドゲートウェイ「VJBOD Cloud」の2つのソリューションを主に紹介した。
HybridMountは、Amazon S3やGoogle ドライブ、Dropboxなどの複数のクラウドストレージをマウントし、NASの中で集中管理することが可能なソリューション。異なるクラウドストレージ間で、自動的にファイルをバックアップしたり、双方向で同期できる。
HybridMountには2つのモードがあり、Fire Station マウントとファイルベースクラウドゲートウェイの選択が可能。
Fire Station マウントモードでは無制限にクラウドのマウントが可能。ファイルベースクラウドゲートウェイモードではキャッシュを使用してデータの読み書き速度を上げたり、同社のNAS用OS「QTS」のアプリケーションが使用可能だったりといった違いがある。
もう一つのソリューションであるVJBOD Cloudは、ブロックベースでスナップショットを含むデータをクラウドにアップロードすることで、より高速にクラウドバックアップが可能。
クラウドの各スナップショットからローカルに復元でき、ローカル記憶モードのデータは、ローカル記憶領域にも保存するため、ネットワーク切断時でもローカルサービスを中断することなく利用できるとのこと。
イベントでは、その後も各セッションで様々なテクノロジーについて紹介。会場では製品展示も実施しており、最後にはギフト抽選会を行なうなど、来場者を楽しませるイベントともなっていた。
QNAP 2020 TechDayは日本だけでなく世界各国で開催しており、アジア太平洋では10月28日にバンコク、29日にソウルとブリスベン、31日にシドニーで開催を予定している。