4基のファンによる強力冷却と“魅せる”ケーブルレイアウト補助機構が秀逸
2万円切りの高機能PCケース、NZXT「H510 Elite」の貫禄
2019年10月23日 11時00分更新
すっきり魅せつつ実用性もあるつくり
前面近くにある白いプレートもデザインのアクセントになっている。また、それと同時にこのプレートはマザーボード裏面から各種ケーブルを引き出すためのスリットとしても機能する。マザーボード裏面から見るとスリットの部分がへこんでいるため、太い電源ケーブルも右側面側にはみ出す心配がない。
電源ユニットや3.5インチHDDは、右側面からアクセスできる下部スペースに組み込む。左側面から見るとカバーで隠れた状態になるため、強化ガラス製の左側板越しに見えるのはメインパーツのみとなる。美しいPCを作りたいユーザーにとっては、雑然とした部分をうまく隠せる仕様はありがたい。
ストレージの格納スペースは、3基までの3.5インチHDDを組み込める3.5/2.5インチシャドーベイユニットのほか、マザーボードベース裏面のスペースに2基ぶんの2.5インチシャドーベイを備える。最近はテラバイトクラスの大容量SSDや、シャドーベイを利用しないM.2 SSDの価格も安くなっており、一般的な用途で利用するPCとしては十分な収容能力と考えてよいだろう。
ケースファンは前面に搭載する2基のLED搭載14cm角ファン、背面の12cm角ファン、天板の14cm角ファンの4基だ。これはかなり豪華な構成で、後述する冷却性能は十分高いレベルにある。ただし、筐体がコンパクトなこともあり、水冷用の大型ラジエーターは前面に28cmクラスを1基組み込めるだけとなっている。