日本マイクロソフトは、10月1日に吉田仁志氏が同社の代表取締役社長に就任したことを発表。10月2日に本件における記者会見を開いた。
吉田氏は、これまでケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ、ノベル、SAS Institute Japanなどの社長を務め、2015年には、日本ヒューレット・パッカードの代表取締役 社長執行役員に就任。2019年の9月末まで、同社の社長を務めていた。
会見では、吉田氏のほか、マイクロソフト アジア プレジデントのラルフ・ハウプター氏と、8月31日まで日本マイクロソフトの代表取締役社長を務めていた平野拓也氏が登壇。それぞれコメントを発表した。
ラルフ氏は、これまで各社の社長を歴任してきた吉田氏を「強力なリーダーシップを持っている」と表現。マイクロソフトにとっても大きな市場の1つとなっている日本市場を率いていくリーダーとして、吉田氏が同社に参加することをうれしく思っている旨をコメントした。
平野氏は、日本マイクロソフトのリーダーには「日本の社会変革におけるビジョンと、マイクロソフトに対するパッションを持っている人」についてもらいたい思いがあったことをコメント。
これまでパートナーの立場でやり取りしていた吉田氏のバックボーンや、日本のビジネスに精通している点などを鑑み、今回の就任に至ったという。
吉田氏は、「より良い世の中を作るうえで、大きな変革をもたらせるグローバルな影響力のあるマイクロソフトに参加できたことをうれしく思う」とコメント。
日本マイクロソフトについては、「社員がいきいきとしており、ポジティブなエネルギーに満ちた会社で、こうした社員たちとともに、グローバルなマイクロソフトの中でも世界一の会社を目指していきたい」とした。
今後の事業戦略など、具体的な内容についてはここでは発表しなかったが、8月の戦略説明会で発表した戦略については、変更はないとのこと。
吉田氏が就任するにあたって、「“吉田カラー”をどのように出していくのか?」という質問については、「『いかに社員のやる気を高め、力を引き出していくか』を考えるとともに、最大の効果が出るようにやるべきことのプライオリティー付けをしながら成果をだし、会社を次のレベルに上げたい」とコメントした。