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HyperXの新キーボードとヘッドセットはゲーマー向けの機能が満載

2019年10月08日 20時30分更新

文● 松野将太 編集●北村/ASCII

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 ゲーミングデバイスからPCパーツまで、幅広い製品ラインナップを提供するKingstonのゲーミングブランド「HyperX」。そんなHyperXから新たにリリースされるゲーミングキーボード「Alloy Origins」およびヘッドセット「Cloud Alpha S」は、同社初のキースイッチ「HyperX Mechanical Switches」、イヤーカップに搭載される低音調節スライダーなど、どちらもゲーマーとしては気になる機能を盛り込んだ意欲的なプロダクトだ。

 「Cloud Alpha S」は発売済み、「Alloy Origins」は10月7日から販売開始だが、編集部に製品サンプルが届いたので、さっそく製品の外観や使用感をチェックしていこう。

独自のキースイッチを採用する意欲作「Alloy Origins」

「Alloy Origins」。実売価格は1万6000円前後

 「Alloy Origins」は、同社が独自開発したメカニカルキースイッチ「HyperX Mechanical Switches」を採用するゲーミングキーボード。従来の「Alloy」シリーズにはCherry MXやKailhといった他社製の著名なスイッチが搭載されており、自社製のカスタムキースイッチを搭載するモデルはこの「Alloy Origins」が初めてだ。

「HyperX Mechanical Switches」。国内モデルではリニアタイプの「HyperXレッドキースイッチ」採用モデルのみを展開する

 まずは「HyperX Mechanical Switches」について簡単に解説していこう。「HyperX Mechanical Switches」は、アクチュエーションポイントが1.8mm、ストロークが3.8mmと、いずれもCherry MXで人気の赤軸や青軸(アクチュエーションポイントは赤軸が2mm、青軸が2.2mm。ストロークはどちらも4mm)より短く、素早い押下が可能なのが最大の特徴だ。

 国内で販売されるモデルには押下圧45gのリニアタイプ「HyperXレッドキースイッチ」が採用されていて、打鍵時の耐久性も公称最大8000万回と十分。近年のゲーミングシーンでは反応速度を高めたキースイッチがトレンドになりつつあるが、そうした傾向を反映するものと言えるだろう。

 キーがリニアタイプということもあり、それほど力を入れなくても軽く沈み込むような打鍵感が心地よい。キー配列が日本語のフルサイズなので、普段使いでも問題なく利用できるというユーザーは多いだろう。打鍵音は静かでもうるさくもなく、それなりという印象だ。Nキーロールオーバー、アンチゴーストといった、今では当たり前となった機能にもしっかり対応している。

 ちなみに、各キーの軸部分はCherry MX互換仕様になっており、市場に大量に流通している互換キーキャップを装着できる。このあたりはカスタムで魅せたい派のゲーマーにとってもありがたい仕様だろう。もちろん、HyperXブランドの別売キーキャップ「Double Shot PBT Keycaps」も使用可能だ。

キーが浮き上がって見えるフローティングデザインを採用。フレーム部が薄いのが印象的

アルミニウム製筐体とフレームにより、薄型ながら堅牢性を担保する

底面スタンドが2段階式なので、角度の細かい調節が可能。1段階目は約7度、2段階目は約11度の傾斜となる

 外観はブラック一色で、それぞれのキーが浮き上がって見えるフローティングデザインを採用。筐体はフルアルミニウム製で、堅牢性と軽さを両立する。本体サイズはおよそ幅443×奥行133×高さ37mmと薄型で、重量は1.1kgと、ゲーミングキーボードとしては薄型であるのも特徴だ。

 メディアキーやダイヤルなどは搭載されておらず、総じてシンプルさを好むユーザーに強く刺さりそうだ。高さ調整は2段階対応するなど、細かいところで気が利いているのもうれしい。

 なお、専用ユーティリティー「HyperX NGENUITY」を使ったマクロキー設定やゲームモードの調整にも対応するとのことだが、残念ながらレビュー時点ではソフト側が対応しておらず、実際に試すことはできなかった。このあたりは、早い段階でのアップデートに期待したいところだ。

ケーブルはUSB TypeC to A。本体から簡単に取り外しできる

 そのほか、PCとの接続にはUSB TypeC to Aケーブルを使用。長さ1.8mmのケーブルは本体から取り外し可能で、本体の薄さと合わせ、オフラインイベントや大会のために持ち運ぶのも容易だ。

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