精神論だけでは解決できない学習継続の問題
受験生ほどではないにしろ、社会人もその気になれば学習の機会には事欠かない。自己のキャリアアップを目指して、英語学習に取り組むこともそのひとつだろう。何を学ぶにしろ、何かを学ぼうとする人には共通してひとつの課題が付きまとう。いかに挫折することなく学習を続けられるかーー学習継続の問題だ。
誰しも、最初は強い意気込みと覚悟を持って、学習しようと決意する。なのに、しばらくすると、意気込みも覚悟も右肩下がり。遂には挫折に至り、結局はお金と時間を無駄にしただけ。そんな苦い経験を味わった人も少なくないはずだ。
「根気を身に付けよう」「意志を強く持とう」など、この課題はとかく精神論に帰着しがちだが、精神論の範疇に止まっている限り、挫折を繰り返してしまうこともまた我々は経験している。
精神論の限界を見極め、それとは次元の異なるロジカルな手法で、目覚しい成果を上げている教育系ベンチャーがある。東京と京都に校舎を構える個別指導の予備校「学び舎東京」「烏丸学び舎」や、わずか90日で英語力を大幅に向上させる英語のパーソナルトレーニングジム「ENGLISH COMPANY」で話題の「スタディーハッカー」である。
受講生に学習習慣を身に付けてもらうべく、スタディーハッカーが早くから導入しているのが、学習管理のプラットフォーム「Studyplus」である。スマホアプリとして提供されている「Studyplus」は、学習時間を記録してグラフとして可視化したり、アプリ内のSNSにて勉強仲間同士がお互いに励まし合ったりすることで、挫折しがちな勉強を習慣化しようというものだ。
そこで、スタディーハッカー代表取締役の岡 健作氏と、「Studyplus」を提供するスタディプラス代表取締役の廣瀬高志氏のおふたりに、「学習継続はなぜ困難なのか?」「学習習慣を身に付けるにはどうしたらよいか?」などについて、その見解を訊いた。