CPUやGPUなどに、静音性と冷却性能に長ける簡易水冷クーラーを利用しているユーザーは少なくない。とくに、ゲーミング用途を考えた場合、クーラーが発する動作音がかなり大きいと興ざめしてしまうのは、もはやゲーマーなら誰でも思うところだろう。もちろん、それはゲーム以外に動画の再生でも同じことが言える。
そこで、最近ではBTOのゲーミング向けPCに簡易水冷クーラーを用意しているBTOベンダーが増えてきている。パソコンショップSEVENを運営するセブンアールジャパンもその一つなのだが、今回、同社はSilverStone Technology(以下、SilverStone)とコラボした簡易水冷クーラー「PF240-ARGB-7R」を同社のBTOに採用する。
このコラボモデルは、SilverStoneの簡易水冷クーラー「SST-PF240-ARGB」をベースにしたものだが、パソコンショップSEVENの意図はどの点にあるのか、代表取締役である西川 龍氏と中嶋孝昌氏に話を伺ってみた。
ZEFT SSG1
https://pc-seven.co.jp/spc/10397.html
20万6800円(税抜)/22万3344円(8%税込時)
製品スペック | |
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CPU | AMD Ryzen 7 3700X(8コア/16スレッド、3.6~4.4GHz) |
マザーボード | AMD X570チップセット |
メモリー | 16GB(DDR4-3200) |
グラフィックス | GeForce RTX2070 SUPER |
ストレージ | 500GB SSD(NVMe M.2、Crucial製) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
PCケース | CoolerMaster MasterBox CM694 TG |
電源ユニット | 750W(80PLUS GOLD、CoolerMaster製) |
OS | Windows10 Home(プリインストール) |
高い冷却性能と静音性を実現
多数のメーカーのaRGB認証を取得
まずは、PF240-ARGB-7Rがどのような簡易水冷クーラーなのか、そのスペックについて紹介しておこう。PF240-ARGB-7Rは、冒頭でも述べたとおり、SST-PF240-ARGBをベースにしたコラボモデルである。そのため、PF240-ARGB-7Rの基本スペックは、SST-PF240-ARGBを踏襲している。
マルチチェンバー設計のポンプには3相6極のモーターが搭載され、単相4極設計のものに比べて、ポンプ自体の動作音の低減を実現。CPUと接するヘッドは流体を均等に配分することで放熱効果の向上が図られている。ラジエーターには自動車クラスのものを採用し、熱や腐食に高い耐性を有している。
また、ポンプとラジエーターを結ぶチューブは、3層構造を採っており、優れた耐久性を維持。また、ヘッドに装着されたウォーターブロックとファンはアドレサブルRGB(以下、aRGB)を内蔵しており、ASUSやGIGABYTE、それにMSI、ASRock、BIOSTARといったマザーボードメーカーのaRGB制御機能の動作認証を取得。
さらに、ラジエーターに装着するファンは、リプ付きエッジファンと呼ばれる羽が独特な形状をしている点も見逃せない。そのファンには、防振ゴムが装着されており、共振が抑えられている点も好評価だ。また、動作音レベルは、公称で7.4~35.6dBAという高い静音性を誇る。
そして、PF240-ARGB-7Rで何より特徴的なのが、ウォーターブロックにパソコンショップSEVENがゲーミング向けPCとして展開する「ZEFT」シリーズのロゴが彫り込まれ、通電時にはそのZEFTロゴがaRGBにより点灯する点にある。