便利なサービスを使って時間短縮で英語を身につけよう
Web上の英語をクリックするだけで翻訳してくれる「Google Dictionary」
2019年09月18日 11時00分更新
PCやスマホを使って、英語学習を時短にする便利なサービスやツールなどを紹介する連載。今回は、気軽に英単語や熟語の意味が調べられる「Google Dictionary」を紹介します。
ある程度英語の知識がついてきた人が語彙を調べる場合、英英辞書を使うという手がある。どうしても言語をまたぐと細かいニュアンスなどが失われることがあるので、英語のまま意味を調べられるとそこが解消され、英語学習は加速する。
その場で発音が確認できる
綴りと意味だけ覚えていてもリスニングに対応できるような語彙にはならない。Google Dictionaryではポップアップのスピーカーマークから発音を確認できる。自分もネイティブと同じように発音できる状態を作っておくことで、リスニングで耳に飛び込んできても理解できる語彙になっていく。
英語のWebサイトを閲覧しているときに、意味が分からない英単語があった場合、当然辞書などで調べる必要がある。そうしたとき、素早く単語を調べられるツールが「Google Dictionary」だ。
Chromeの拡張機能として提供されているこのツールは、Google純正の辞書ツールだ。Chrome上のアイコンをクリックすると、テキスト入力画面が表示されるので、調べたい単語を入力すれば、その意味を表示してくれる。
もうひとつの利用方法は、サイト上のテキストを選択することだ。デフォルトではダブルクリックで単語を選択すると、自動的に単語の意味がポップアップするので、素早く意味が把握できる。
拡張機能の設定でテキストを選択して表示する機能もオンにすると、長文でも翻訳をしてくれる。この場合、テキストを選択してコピーしたいときにも翻訳が表示されて邪魔に感じることもある。そういうときは設定でトリガーキーを指定でき、例えばCtrlキーを押しながらテキストを選択すると意味を表示する、といった動作も可能だ。
この2つを組み合わせれば、単語だけ分からないときはダブルクリックで選択、一文の意味を把握しづらいときはトリガーキーを押しながらテキスト選択をして意味を表示することで、気軽に英文を読み進めることができる。
ベースはGoogle翻訳の機能を使っているため、たまにおかしな訳が出ることもあったり、単にカタカナにしただけという場合もあるが、おおむね参考にはなる。長文の場合でもGoogle翻訳を使った翻訳結果も表示してくれるので、使い勝手はいい。単語数などは不明だが、Google翻訳がベースであればかなりの量だろう。
嬉しいのは、英語以外もサポートする点だ。中国語や韓国語、フランス語、ドイツ語など18言語をサポートするので、さまざまな言語のサイトで利用できるツールだ。
検索した単語を記録する機能も搭載。CSV形式のファイルでダウンロードできるので、分からなかった単語を後から確認して学習のサポートに使う、といった利用法もできる。他の拡張機能が対応していれば、そのデータを使ってフラッシュカードの機能を提供する、といった応用も可能なようだ。もちろん、この機能を使う場合はユーザーが自ら設定するため、勝手にデータが使われるということはない。
すべての英単語を覚えることはできないので、どれだけ学習しても単語の意味が分からない言葉というのはどうしても出てきてしまう。単語を選択すれば意味を表示してくれる手軽さもあり、導入しておいて損のないツールだろう。
協力:長束 啓樹(ENGLISH COMPANY)
大学在学中は、外国語学部で英語学・英文学・音声学などを学び、米ケンタッキー州でTESOL(英語教授法)について学ぶ。帰国後は、教育業界で英語指導に携わり実務経験を積んだ。各種SNSを駆使し英語学習に便利なWebサービス等について調べ、実際に使っては周りに紹介している。