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ツイートから決まった「ニーア オートマタ」コラボPC爆誕について齊藤陽介氏に直撃インタビュー

2019年09月27日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●ジサトラハッチ

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夢は武道館など大きな会場でのイベント!

「GEMS COMPANY」(ジェムズ カンパニー、以下 ジェムカン)という12人の女性アイドルグループをご存じだろうか。このジェムカンは、スクウェア・エニックスの齊藤陽介氏がプロデュースを務め、メンバー全員が芸能プロダクションのディアステージに所属する形のアイドルグループだ。“GEMS COMPANY”というものが何なのか?バーチャルYouTuberと何が違うのか?という疑問を持つ人も少なくないと思うが、そのあたりを齊藤氏に話を伺った。

編集部 当初からバーチャルYouTuberではなく、アイドルというコンセプトを採っていますが、それは現在でも変わりませんか?

齊藤 そうですね。ジェムカンを企画した頃は、今ほどバーチャルYouTuberというものが一般的ではなかったです。どちらかという「初音ミク」をイメージしているところから、このジェムカンはスタートしています。

編集部 今後もそのコンセプトは変わりませんか?

齊藤 はい。ですが、ジェムカンは12人いますので、歌が得意な子は歌を伸ばしていけばいいし、おしゃべりが得意な子はおしゃべりを伸ばしていけばいいと考えています。この点は、ほかのアイドルグループとそう大差ないと思います。

個性豊かな12人のメンバーは歌を歌ったり、ニコニコ生放送のレギュラー番組「じぇむかんTV」にて実況配信など、いろんな活動を精力的に行なっている

編集部 バーチャルYouTuberについてはどうですか?

齊藤 バーチャルYouTuberがやるような雑談配信をしていますし、明確な線引きをするつもりはないです。実際、ニコニコ生放送では、彼女たちがバーチャルYouTuberとして番組に出演しましたし、バーチャルYouTuberとの共演も行っています。もし、彼女たちがゲーム実況配信をしたいと言うのであれば、著作権などの問題がなければ他社製品であっても自由に配信をさせるつもりでいます。

編集部 当初、ジェムカンは企業名などの名前を伏せてプロモーションを行っていましたが、その意図はなんですか?

齊藤 スクウェア・エニックスが名前を出してプロジェクトを立ち上げると、たぶんゲームファンしか来ないなと思いました。あと、彼女たちが自力でどこまでいけるかなというのが見たいというのもありました。スタートのとき、彼女たちのTwitterのフォロワーに、私のフォロワーが誰一人いなかったので、伏せてプロモーションをやったのはよかったなと感じましたね。たぶん、私が告知したら、私のフォロワーが付いただけで終わったと思います。

編集部 6月に行われたライブでは、5公演のチケットがすべてソールドアウトしました。こういった反響をどのように受け止めていますか?

齊藤 一番うれしかったのは、応援してくださってるファンの方々と一体感が作れた点ですね。そこにいる人じゃないとなかなかわかってもらえないと思うんですが、ものすごく感動して泣きそうになりました。それぐらい、いろんな感情が混ざったいいライブなったと思います。おそらく、スタッフや演者ががんばっただけではあの形にならなかったんじゃないでしょうか。本当にファンの方々にはすごく感謝しています。

編集部 ドラゴンクエストXI Sのボイスドラマにジェムカンメンバーが出演しますが、今後、御社製品とのタイアップやコラボレーションなどの計画はありますか?

齊藤 彼女たちはレッスンをして、本当にオーディションを行って、それに受かって出演を果たしています。選考に関しては私は一切関与してませんし、全員レッスンを行いましたが全員が受かってるわけではないです。私的には、選考に受かると思っていた子が落ちたり、その逆もあったりもしました。今回は自社製品への出演という形になっていますが、もし読んでいるゲーム業界の方がおられましたら、スクウェア・エニックスという会社を抜きにして、いろいろなオファーがいただければと思います。

編集部 将来の目標は何ですか?

齊藤 武道館や埼玉スーパーアリーナやドームなど、大きな会場でイベントをやりたいですね。ただ、東京でイベントを開くのは地方に優しくないので、この前ライブを行った「DMM VR THEATER YOKOHAMA」のような会場で、全国ツアーのほうがいいのかなというのも心の中にあります。それこそ、ハイエースみたいなのを借りて、全員乗って、インディーズのバンドのように全国を回れたらおもしろいですね。

 ゲームメーカーのスクウェア・エニックスが手掛けるアイドルグループだが、立ち上げ時のプロモーションなど、プロデューサーの齊藤氏は、ゲームファン以外の多くの人にジェムカンを知ってもらいたいという思いが大きいようだ。インタビュー中でも触れたように、6月のファーストライブでは延べ1500人を超える動員数を誇り、ジェムカンは、今後、ますますの活躍が期待されるアイドルグループだ。2019年から2020年にかけて、新しいアイドルシーンを築くグループになることは間違いない。

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