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米金融大手の情報流出に学ぶ ユーザーはどう対策する?

2019年08月23日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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1億件を超える個人情報が流出

 アメリカやカナダでクレジットカード事業などを展開する金融大手のキャピタル・ワンは7月29日、クレジットカードの申請などをした1億人分を超える個人情報が、外部に流出した可能性があると明らかにした。

 個人情報が流出した可能性があるのは、2005年から2019年初めにかけてクレジットカードの利用を申請した人。流出した情報は個人名、住所、生年月日、メールアドレスなどで、中には銀行口座や社会保障番号なども含まれている人もいると報じられた。

 大企業からの情報流出事件は、発生したときに、ユーザーとしては自身の個人情報が漏れていないかと不安になってしまうもの。しかし、自分で管理をしているわけではないため、なにをどう警戒したら……と途方に暮れてしまっても不思議ではない。

 もし、あなたがキャピタル・ワンを利用しているなら、公式のウェブサイトにアクセスし、情報をチェックし、自分のアカウントは無事かどうか確認することだろう。しかし、利用していないとなると、「自分には関係ないし……」と油断して忘れてしまうようなニュースかもしれない。あるいは、1億人規模の流出ということを恐れて、過度に不安になってしまうかもしれない。どちらも、冷静な判断とはいいがたい。

 個人情報の流出は、内部で働いている人のミスで生じてしまうことが多い。不慮の流出をゼロにすることはユーザー側ではむずかしいかもしれないが、万が一の場合に被害を最小限に食い止めるため、できることを考えてみよう。

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