世界中の企業が、自動飛行自動車を最初に発売するための競争を繰り広げている。
8月5日、日本の大手電機である日本電気(NEC)は、我孫子事業場に設けたケージで仕切った実験場で、ドローンのような試作機をテストした。試作機は、地上約3メートルで1分間停止した。ブルームバーグの報道によると、乗客は乗せておらず、バッテリーで駆動している。NECの技術者たちはおよそ1年を費やし、この重量約150キログラム、全長約3.9メートルの試作機を開発した。
NECは 「空飛ぶクルマ」と名付けているが、試作機は道路を走行しながら離陸できないので、この表現は少し誤解を招くかもしれない。基本的には、人を乗せて運べる、4つのプロペラを備えた大型のドローンだ。
日本の計画は野心的だ。日本政府は、この「ヘリコプターほど大きくない」空飛ぶクルマのドローン市場を主導したいと考えている。日本政府の「ロード・マップ」文書によると、2023年までにこのドローンで物資を輸送し、2030年代までには人口が密集している都市で、人を乗せて移動させることを計画している。
ボーイング、エアバス、ウーバー(Uber)といった多くの企業が、自律飛行の開発に取り組んでいる。ドライバーのいない「空飛ぶ」タクシーが経済的に実現可能かどうかは言うまでもなく、超富裕層だけに手が届くものではないが、ターゲット市場がどのあたりなのかはまだはっきりしていない。
「空飛ぶクルマ」はいつ実現するのか? 考えているよりも、ずっと早いのかもしれない。