Webインフラ企業のクラウドフレア(Cloudflare)は、20人が殺害された8月3日の米テキサス州エルパソの銃乱射事件の容疑者が、白人至上主義のマニフェストを事件前に投稿し拡散させたとして、悪名高い掲示板サイトの「8ちゃんねる(8chan)」へのサービス提供を中止すると発表した。
8ちゃんねるは「銃乱射事件を起こす人のためのメガホン」に変わってしまったとニューヨーク・タイムズ紙は伝えている。ニュージーランドのクライストチャーチ銃乱射事件を含む、今年発生した他の2つの銃乱射事件の容疑者も、前もって計画を8ちゃんねるに投稿していた。 8ちゃんねるが若い男性たちを過激化させ、白人至上主義者によるテロを助長していることは、もはや疑いの余地が無いほど明らかになった。
8ちゃんねるを支援していたクラウドフレアは一連の事件により窮地に立たされ、4日夜、8ちゃんねるのサイト保護から撤退すると発表した。これにより、外部の人間が8ちゃんねるのサイトをハッキングしたり、DDoS攻撃によりサイトを停止させたりすることが容易になる。クラウドフレアは「8ちゃんねるは、自らが完全な無法地帯であることを証明し、その無法状態が複数の悲惨な事件を誘発しました」とブログに投稿している。
ただし、8ちゃんねるは別のプロバイダーをすぐに簡単に見つけるはずだ。クラウドフレアのマシュー・プリンスCEO(最高経営責任者)がワイアードに認めたように、憎しみがどこから生まれ、どのようにオンラインで増幅されるのかを考えない限り、問題への対処は難しいだろう。