このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

ゲーミング性能と、「OBS」を使って実況配信中の負荷をチェック

AMD50周年記念CPU搭載の特別仕様PC、多コアでゲーム実況配信に強い!

2019年07月17日 09時00分更新

文● 宮里圭介 編集●市川/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「OBS」を使って実況配信中の負荷を調べてみた

 さて、本命となる実況配信中の負荷を見てみよう。今回使用するソフトは、フリーの配信ソフトとして人気のある「OBS Studio」。FFXVベンチを「標準品質、1920×1080、ウィンドウ」で動かし、この画面をTwitchで配信するというシンプルなものだ。この時のCPU負荷をタスクマネージャーでチェックし、CPU負荷がどのくらいまで高くなるのかを確認した。また、FFXVベンチのスコアがどう変化するのかも確かめてみた。

 なお配信の画質は、「1280×720@60fps、3Mbps」という軽めの設定(以下、HD配信)と、「1920×1080@60fps、6Mbps」という重めの設定(以下、FHD配信)で試してみた。

配信テスト中の画面はシンプルに、FF15ベンチの画面、OBSの画面、タスクマネージャーの画面を並べたものとした。OBSでは合成などは行わず、シンプルに画面を配信しているだけだ

画質設定は2通り。FHD配信の重たい設定はこんな感じで、エンコーダーはソフトウェア(x264)を使用した。もうひとつの軽めのHD配信設定は、ここから出力を1280×720へと下げ、映像ビットレートを3000(3Mbps)にしたものとなる

 ちなみに、OBSとタスクマネージャーを開いた状態でのFF15ベンチのスコア(ウィンドウでの)はフルスクリーンと比べ若干下がっており、10261というものになっていた。

 まずはタスクマネージャーの画面で、CPU負荷の変化から見ていこう。下の画面はFF15ベンチの開始直後にタスクマネージャーを開き、グラフの横軸が埋まった直後あたりのCPU負荷の様子だ。

配信していない場合のCPU負荷は40%台。FFXVベンチは重ためのテストとはいえ、コアごとの様子を見ても余裕がある。さすが、8コア16スレッドだ

HD配信中となるとCPU負荷は高くなるものの、それでも60%前後。多くのコアに負荷がかかっている様子がわかる

FHD配信ではかなりCPU負荷が高く、80%台まで上昇。それでも過負荷になっているコアはなく、期待に応えてくれている

 元々FFXVベンチのCPU負荷は高めということもあり、HD配信はともかく、FHD配信はかなり厳しいと考えていた。だが、CPU負荷を見る限り、結果は意外と余裕があるものとなっていた。OBSの画面でも確認してみたところ、HD配信ではCPU負荷は10%以下、FHD配信でも20%前後とあまり高くなっていなかった。

 なお、配信は別に用意したiPad mini 5で確認してみたが、HDでもFHDでもコマ落ちは感じられず、安定した配信となっていた。OBSの画面上でも「ドロップしたフレーム」は0のままで、問題なく配信できていたようだ。

 続いて、ゲーミング性能がどのくらい落ちてしまうのかをチェックしてみよう。といっても、配信なし、HD配信、FHD配信それぞれのFF15ベンチスコアを比較するだけだ。結果から書いてしまうと、配信なしでは10261となっていたスコアが、HD配信では8887へダウン。さらにFHD配信では7121にまで下がってしまっていた。

 さすがに負荷が高くなるとスコアへの影響が大きくなるが、FHD配信でも評価は「快適」。シーンによっては重たく感じる部分もあるかもしれないが、これだけのスコアが出ていれば不満なくプレーできるレベルといえるだろう。

1台でゲームも実況配信もしたい人にオススメできるモデル

 十分なゲーミング性能を確保しながら、CPUへの負荷が高いFHDでの実況配信もこなせるのは、ハイスペックモデルならではの魅力といえよう。G-Master Spear X470 AMD 50th Editionは、1台でゲームも実況配信もしたいという人はもちろん、複数のソフトをバリバリ使って効率よく作業したいという人にもオススメできるパソコンに仕上がっている。

 50周年記念モデルという部分に注目しがちだが、その中身は堅実な高性能パソコンにほかならない。今すぐオールマイティに使えるパソコンがほしいというのであれば、選択肢の1つに加えておきたいモデルだ。

G-Master Spear X470 AMD 50th Editionは、1台でゲームも実況配信もしたい人にオススメ

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ