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前田知洋の“マジックとスペックのある人生” 第95回

iPadOSはALMIGHTY DOCK CM3でさらなる脱皮をするのでしょうか?

2019年07月16日 12時00分更新

文● 前田知洋

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 ちまたでは、2019年秋に正式リリースされるiPad OSの話題が急騰中です。さらに6月末にiPad OSパブリックベータがリリースされ、さらに盛り上がりをみせています。

 このパブリックベータ、通常、開発者だけに提供されるベータ版と違い、誰でもインストールして試用できるのがポイント。ただし、あくまでもベータ(テスト)版なので、不具合があっても自分で対処できるユーザー向けなので注意が必要です。

 今までのiOSとは違い、新しくリリースされるiPad OSでは、マルチタスク、ホームスクリーンの変更、新たなファイル管理、セカンドディスプレイ機能などが追加されます。

 なかでも、筆者が期待している新機能は「ファイル管理」。デジカメで撮影した写真ファイルを直接iPadに取り込んだり、USBドライブやSDカードへのアクセスできることで、iPadの使い勝手がさらに向上。ノートPCから完全脱却できるはず…。

 とはいっても、iPad Pro(2018)では、物理接続できるのはUSB-Cコネクタだけなのが、筆者にとっては手厳しいところです。そこがまた、スタイリッシュなところでもあるんですけどね…。

 というわけで、これを機会にALMIGHTY DOCK CM3(TUNEWEAR社製、代理店はフォーカルポイント社)を購入することに。なんか、 理由をつけては物欲魂がムクムクしている気もしますが…。

コンパクトでありながらゴージャスな差し込み群

ALMIGHTY DOCK CM3のスペック

 ALMIGHTY DOCK CM3はUSB-Cハブに分類される製品。特徴としては、細身でありながら、USB-A 3.0(最大5V/900mA、5Gbps)が2口、SDカードスロット、Micro SDカードスロット(ともにSD/SHD/SDXC UHS-1クラス)、USB-C(電源供給、充電専用、最大60W)、さらに4K出力対応のHDMI(最大3840×2160/30Hz)が接続可能。もちろん、最新のiOSに対応しています。

 筆者は講義などでプロジェクターや大型モニターにプレゼンテーション出力することが多いので、4K/HDMI対応の同製品を選びました。

 さらに深く掘り下げて、iPad OSパブリックベータでALMIGHTY DOCK CM3試用レポートを…と思いました。しかし、Appleとの使用許諾上、スクリーンショットの公開や投稿、ソフトウェアに関する情報の公開が禁じられているため、そのあたりは、ご容赦いただければ幸いです。まぁ、当然と言えば、当然ですが…。おそらく、フォーカルポイント社、もしくはTUNEWEAR社から、対応状況が後日、正式にリリースされることでしょう。

ALMIGHTY DOCK CM3を使った印象

 HDMI出力をする場合、ALMIGHTY DOCK CM3本体が若干熱を持ちますが、講義で45分ほどの連続使用でも特に不具合は生じませんでした。

いままでのノートPCでのプレゼンから解放されました

 なにより、いままでMacBookで行なっていたプレゼンがとても快適になりました。プレゼン直前やプレゼン中でも、SDカードやUSBドライブからの写真データの追加がプラグアンドプレイなので快適です。

 とくに威力を発揮するのは、資料データを共有するとき。データをもらう先のPCがネット環境になかったり、USB-Cを備えていなくても、汎用のUSBドライブやSDカードでiPad Proへのデータ移行を手軽に安全にできるのが強みです。

 プレゼン準備前は、時間との勝負。自宅やオフィス環境ではなく、アウェイの会議室やホールでは、なにかとバタバタしがちです。そんなとき「あれ?!クラウドになかなか繋がらない…」なんて状況が無くなるだけでも講義やプレゼンに集中できます。

プラグアンドプレイで楽々読み込み(iOSの読み込み画面)

 マウスパッドやカーソルボタンでスライドを進行するより、iPadPro+ALMIGHTY DOCK CM3の場合は視線を落とさずに画面のスワイプで進行させられるのもグッド。緊張しがちなプレゼンでも、少しはリラックスできます。

 一番のメリットは、プレゼンに向かうときのケーブル類がほとんどなくり、ALMIGHTY DOCK CM3だけになったこと。

iPad OSリリース後、さらなる期待は…

 新しいiPad OSですが、発表を見る限りコンテンツ製作などクリエイティブなパートがボリュームアップする印象かもしれません。しかし、個人的にはApple Pencilのダブルタップでkeynoteのページ送りができるなど、パフォーマンス部分の充実にもささやかな期待も…。

 もし、すごーく進化して、SDカードやUSBドライブでiPad OSを起動できたとするなら、USBドライブかSDカードだけで身軽にプレゼンに行けちゃうんだけどなぁ…、と愚かな夢を見ております。ただ、そうなると、物欲番長をめざす筆者としては少し残念な気がしないでもないですが…。

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。

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