気球を使ったインターネット接続テクノロジーは商用化できるか?重要な試験となりそうだ。
グーグルのインターネット気球事業会社であるルーン(Loon)は、ケニアで3位の通信企業テレコム・ケニア(Telekom Kenya)と提携して、気球を使ったインターネット接続プロジェクトでは初となる試験的な商用サービスの準備を進めている。ロイター通信が報じた。今回の試験では、ケニアの山村で暮らす住人らが有料で4G接続サービスを利用できる。期間は未定。今月中にはケニアの航空当局から最終的な認可を得て試験を始める予定だという。
ついに始まるこの取り組みは、もともと僻地でのインターネット接続を可能にする手段として考案された、インターネット気球の重要な試験になるだろう。太陽電池で動く高高度気球は、地上の基地局と通信する空中無線ネットワークを形成する。この取り組みは、 すでにペルーとプエルトリコで初期の(非商用)試験には成功している。
だが、ルーンのプロジェクトは多くの問題に直面している。たとえば、気球はわずか数カ月で劣化し、太陽光に依存しているため日当たりの良い場所でしか機能しない、といった点だ。
ルーンが2011年に構想して以来、多くの企業がこの分野に参入し、宇宙からブロードバンド接続を提供しようと競争している。今回の取り組みが、僻地でのより現実的なインターネット接続を可能にする手段を証明するかもしれない。